表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
44/354

 第43話  【BLACK EDGE 其の43 王都での追跡者】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第43話

 【BLACK EDGE 其の43 王都での追跡者】





 ブラッド達は路地裏で振り向く。すると、そこには仮面をつけたフードの人物が二人いた。




「あれがお前達の追ってる連中か?」




 ヒューグの問いにブラッドが答える。




「ああ、そうだ。だが、これは好都合。この二人を捕まえれば情報を聞き出すチャンスだ」




 グリモワールの目的はフェアを捕らえることだ。白龍の適合者は少ない。そのためフェアは貴重な人材だ。




 そのため二人を履行して襲ってきたのだろう。しかし、こうして姿を表してくれたのはブラッド達にとっても好都合。




 ブラッドとフェアは子供達を追っている。グリモワールに連れて行かれた子供達だ。しかし、その子供達の行方がわからず、捜索手段を探す状態だ。




 だが、もしもこの二人を拘束して情報を聞き出すことができたのなら、子供達の居場所がわかるかもしれない。




 それを聞いたヒューグは背中にある大剣に手をかけた。




「そういうことが。じゃあ、手を貸すぜ。……二人もと捕らえた方がいいか?」




 ブラッドも拳を握ると、戦闘の構えを取る。




「そうだな。二人いた方が情報を照らし合わせられる」




 フェアはブラッドの背中に隠れる。




 戦闘体制の二人を見て、仮面の二人組も構えた。




 二人とも短剣を持っている。




 ヒューグがブラッドに聞く。




「右と左、どっちをやる?」




「どっちでもいいぜ」




「じゃあ、…………」




 ヒューグが走り出す。そして右にいた仮面の人物に大剣を振り下ろした。

 仮面の人物は後ろに退がり、その攻撃を回避する。




「俺はこっちだ!!」




 ヒューグの大剣は地面に突き刺さり、地面を抉った。




 ブラッドももう一人の仮面の人物に向かって走り出した。

 そして左手で殴りつける。




「っ!!」




 大剣の攻撃で気を取られていたのか、もう一人の仮面の人物はブラッドの攻撃を喰らう。

 そしてそのまま路地にあるゴミ箱に突っ込んだ。




 仲間がやられたのを見てか。ヒューグの攻撃を躱した仮面の人物は、背中を見せて逃げる。




「おい、待て!!」




 ヒューグはそれを追おうと走り出した。それを見たブラッドが、




「無理をするな。奴らは術師だ。奇妙な技を使うぞ」




「ああ、任せとけ。そっちは任せる」




 そう言ってヒューグは仮面の人物を追ってどこかに消えていった。




 そしてヒューグが去った後、ゴミ箱に突っ込んだ仮面の人物も立ち上がった。




 フラフラとしながら立ち上がる。




「いてぇ〜なぁ、かなり良いの食らっちまった」




 仮面の声は男だ。仮面の男は殴られた時に落とした短剣を拾う。




「俺様はグリム・リーパー。この痛み、倍にして返してやるぜ」






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ