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BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
354/354

 第352話  【BLACK EDGE 其の352 力を】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第352話

 【BLACK EDGE 其の352 力を】






 ブラッドは気がつくと、シオンの拳と拳をぶつけ合おうとして、オーラ同士が衝突している。

 そんなところだった。




 黒い空間での出来事が現実だったのか。だが、その空間での出来事から時間は一秒も経過していない。




 しかし、シオンは満足そうな顔をしていた。




 シオンの拳を振る力はさらに増し、ブラッドの体は浮いて吹っ飛ばされる。




「ぐっ」



 だが、ブラッドはすぐに着地して体制を立て直した。




 さっきの出来事が本当だったのか。それとも夢だったのかは分からない。




 だが、どちらにしろ。戦闘は続く。




 ブラッドは右手に黒いオーラを集めると、シオンとは離れた位置で拳を振る。すると、ブラッドの拳から黒いオーラが飛んでいき、龍の顔になる。




 龍のオーラはシオンに向けて飛んでいく。シオンは深く構えると龍のオーラに向かって拳を振る。

 すると、龍のオーラはシオンの拳とぶつかる。




 シオンの拳と龍のオーラがぶつかり合う。そしてシオンは拳を振り切り、龍のオーラをかき消した。




 だが、シオンが拳を振って龍のオーラをかき消した時、ブラッドが目の前に現れる。




 ブラッドは龍のオーラを飛ばした後、その後ろに隠れて近づいてきていたのだ。




 ブラッドはシオンに接近すると、両手に黒いオーラを集める。そしてそのオーラを繋げて、紐状にする。




 その紐状にしたオーラをシオンの身体に巻き付けると、シオンの後ろに回り込み引っ張る。




 シオンは殴った反動と引っ張られたことでバランスを崩す。そして片手を地面についた。

 地面に倒れそうになったシオンはブラッドの方を見る。




 ブラッドもシオンの方を向く。




「場外まで引っ張れないかと思ったが……無理だったか……」




 ブラッドはそう言うと紐状のオーラを元の状態に戻す。すると、シオンに巻き付いていた紐はなくなる。




「俺をそう簡単に場外に出せるとでも?」




「ま、そうだよな……」




 シオンはブラッドに殴りかかってくる。ブラッドはギリギリでどうにかシオンの攻撃を躱した。




 だが、シオンの動きは早く。避けたブラッドにもう攻撃を仕掛けてくる。




「っ!?」




 ブラッドは両腕を黒いオーラで包み、クロスさせて攻撃を防ぐ。しかし、シオンの攻撃を食らったブラッドの体は吹っ飛ばされて、そのまま場外まで吹っ飛びそうになる。




 だが、




 ブラッドの身体は場外まで飛びそうになるが、途中でピッタリと動きが止まる。そして落下して舞台に落ちた。




 ブラッドが止まった瞬間、シオンは引っ張られたような感覚がした。

 そして自分の身体を見ると、










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