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BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
349/354

 第347話  【BLACK EDGE 其の347 脱力】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第347話

 【BLACK EDGE 其の347 脱力】





「俺の拳を受け止めただァァ? ふざけるなよォォォ!! その不思議な技も、お前の自信も、全て俺が踏み潰してやるァァァ!!」




 シオンは叫ぶと、舞台の端にいるアサギの方へと走り出す。




 今度はアサギは腕を上げて構える。シオンは大振りでアサギに殴りかかる。




 そんなシオンからアサギは距離を取るのではなく、一歩前に出て接近する。

 そしてシオンの拳をギリギリで避ける。




 シオンの拳がどのようにくるかを予想して避けたようだ。そのためスピードでは負けているアサギだが、シオンの動きを予測しているため、それを避けることができた。




 そして接近して避けたことでシオンの懐に入る。




 シオンはもう片方の手で殴ろうとするが、この距離では殴りづらいのか、パワーもスピードも落ちている。そのためアサギは簡単にシオンの攻撃を避けることができた。




 そしてシオンの攻撃を二度避けたアサギは、拳を握りしめると、踏み込み。そしてシオンの鋼鉄の腹筋のある腹に向かって、正拳突きをした。




 シオンならば、剣の刃だろうと弾いてしまうだろう。そんな強靭な肉体を、アサギの正拳突きは打ち砕いた。




「っ!?」




 シオンはそのダメージで上半身は硬直した状態で、後ろに3歩下がる。




 反撃もできないほど、大きな隙を作ったシオンをアサギが逃すはずもなく。




 後ろに下がったシオンにアサギは追撃をする。




 アサギはシオンの膝、腰、肩に蹴りを入れながら、それを足場にしてジャンプする。そしてシオンの頭上に飛び上がると、空中で回転し、そしてシオンの顔面に向かって踵蹴りをした。




 アサギは勝利を確信した。




 普通の人間相手ならこれで勝てていただろう。だが、シオンは普通の人間ではない。




 アサギの踵蹴りを顔に受けたというのに、シオンの身体は下がった状態から全く動いていない。




 膝、腰、肩を攻撃し、これだけでも体が傾き倒れてもおかしくないはずなのだ。




 アサギがそれに気づいたのは、蹴りを放って一秒も経過していない時だった。そして空中で蹴りを放ったアサギの足を、シオンの足が掴んだ。




「なっ!?」




 シオンに掴まれたアサギは宙吊り状態になる。




 シオンはそんなアサギを舞台の真ん中に向かって投げ飛ばす。




 高速回転しながら強烈な勢いで投げ飛ばされる。この勢いで投げ飛ばされれば、地面に何度もバウンドして、その衝撃で死んでしまう。だが、アサギは一回目に地面と接触する瞬間に、体制を立て直し、どうにか二回目で着地することができた。




 だが、








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