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BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
339/354

 第337話  【BLACK EDGE 其の337 フェザントとシオン】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第337話

 【BLACK EDGE 其の337 フェザントとシオン】




 アサギに負けたスカイは控え室へと戻る。そこにはブラッドがいた。




「ブラッドさん、すみません……」




 負けたスカイはブラッドに頭を下げる。しかし、そんなスカイにブラッドを肩を叩くと、




「あとは俺に任せとけ」








 闘技大会四回戦。ランスとシオンの戦いが始まろうとしていた。




 ランスはブルーバードの幹部フェザントが、大会に参加するために使っている名前であり、本名なのかそれとも偽名なのかは分からない。




 それに対してシオン。予選では圧倒的な力で他の選手達を倒していた。そして龍の適応者だ。




 紫のオーラを身体に纏ったシオンは、ブラッド以上のパワーで暴れ回っていた。




 四回戦の最後の戦いは、その二人の戦いになる。






 フェザントは舞台へと向かう。そこにはまだシオンの姿はなく、そんな舞台の上にフェザントはジャンプして登った。




 フェザントは面倒くさそうに頭を掻きながらシオンの登場を待つ。




 そんなフェザントの元に控え室の方から、大きな足を音鳴らしながら走ってくるシオンの姿。




 シオンは舞台に向かって高くジャンプすると、舞台にヒビが入る勢いで着地した。




 そんなシオンを見たフェザントは嫌そうな顔をする。




「はぁあ、一回戦目でこいつに当たるのかよ……」




 嫌そうなフェザントの向かい側では、シオンは荒々しい息を吐きながら、フェザントのことを睨んでいた。




 選手の二人が舞台に登ったところで、ついに4回戦目のゴングが鳴らされた。




 フェザントは気怠そうにしながらも、拳を握って戦闘の構えを取った。




 フェザントもシオンも二人とも武器を持ってはおらず、素手で戦うようだ。




 戦闘の構えを取ったフェザントを見て、シオンは嬉しそうに笑った。




「お前はなかなか楽しめそうだな。その力。見せてもらうぞぉぉぉぉ!!」




 シオンは叫んだシオンはフェザントに向かって走り出した。シオンが一歩ずつ歩くたびに、会場は大きく揺れる。




 フェザントに近づいたシオンは拳を握りしめると、大きく振りかぶり、フェザントを殴ろうとする。




 しかし、シオンの拳がフェザントに当たる寸前で、フェザントの姿が消えてシオンの拳を空を殴る。




 そして




「……ま、程々にやるとするか……」




 シオンの背後にフェザントは現れた。シオンは振り返り、フェザントに攻撃をしようとするが、フェザントはシオンよりも早く動いて、シオンの腹を殴った。







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