表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
327/354

 第325話  【BLACK EDGE 其の325 電撃】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第325話

 【BLACK EDGE 其の325 電撃】






 電撃で動けなくなったブラッドをフレッタは遠くから見下ろす。




 フレッタはブラッドが動けないのに近づくことはなく、距離を保っている。




 電撃で身体の自由が効かないブラッドは、地面に這いつくばりながらフレッタを睨みつける。




「トドメを……ささねぇのか……」




 今のブラッドはまともに身体が動かない。電撃や他の攻撃も避けることができないだろう。




 だが、そんなブラッドにフレッタはトドメを刺そうとしない。




 フレッタはブラッドとの距離を一定を保ちながらブラッドの周りを円を描くように歩き始める。




「戦いを焦る必要はない。……今は試合だ。お前達龍の適応者を捕らえる気はないからな……」




「ブルー……バード……か」




「知っていたか……」




 フレッタはブラッドの背後に回り込むと歩みを止めた。




「…………一つ、質問に答えてもらおう」




 ブラッドは振り返ることができず、フレッタの声が後ろから聞こえる。




「フリーズを知っているか?」




 ……フリーズ。それは確かルルシアの兄を殺した殺し屋の名前。




 なぜ、今そいつの話題が出るのか……。




「いや、知らねーな」




 ブラッドが答えると、フレッタは残念そうに言う。




「そうか、それは残念だ……」




 会話が終わったタイミングでブラッドの身体は少しずつ動けるようになってくる。やっと痺れも取れてきて、後ろにいるフレッタの方を振り向くと、フレッタはブラッドに手のひらを向けていた。




「もうお前には用はない」




 倒れたままのブラッドにフレッタは電撃を放つ。ブラッドは地面を転がって、その電撃を避けた。




 姿勢が低かったからか。電気はブラッドを追ってくることはなく、地面にぶつかり、ブラッドは避けることができた。




 立ち上がろうとするブラッドにフレッタは追いかけるように手のひらを向ける。




 だが、ブラッドは立ち上がり、フレッタに向かって走り出した。




 フレッタの電撃は連続で使用できない。使うためには一定のインターバルが必要。そう考えたからだ。




 だが、立ち上がったブラッドをフレッタの電撃が襲った。




「グァァァァァァ!?」




 電撃を食らったブラッドは地面に手をつく。そんなブラッドにフレッタは




「俺の電撃にインターバルがあると思ったか。残念だが、それは間違いだ!!」




 ブラッドは電撃を喰らい、崩れ落ちる。そして地面に倒れた。




 そんなブラッドをフレッタは遠くから見守る。










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ