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BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
322/354

 第320話  【BLACK EDGE 其の320 試合に向けて】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第320話

 【BLACK EDGE 其の320 試合に向けて】






 一回戦の試合が終わった後、舞台を降りて控え室に戻ろうとするレトバにギアムは話しかける。




 ギアムはメリッサに肩を貸してもらって、それでやっと歩ける状態だ。




「あんた、全力を出すって言ったよな……」




 話しかけられたレトバは振り向かずに答える。




「ああ、言ったのう。あれが全力じゃよ」




 だが、ギアムは否定する。




「嘘言うなよ。あんたが本当に全力を出してたら、俺が生きてるはずがない…………」




 ギアムはレトバが手加減をしていたと考えた。




「どうかなのぉ、年寄りにあまり期待をせんでくれ……」




 レトバはそう言うと去っていった。





 一回戦の勝者はレトバ。そして次は二回戦だ。二回戦はフレッタとブラッドの試合。




 控え室ではブラッドが試合の準備をしていた。




「なんだい、その汚い服は?」




 リトゥーンが今度は服にまでいちゃもんをつけてきた。ブラッドがリトゥーンを睨むと、リトゥーンは変な声を出してビビる。だが、謝ることはなくそっぽを向いた。




 ブラッドは予選の時と同じく、赤いコートを着たいつもの旅衣装だ。レンタルしていた剣は壊れてしまったため、今回は剣は返して武器は無しで行くことにした。




 そしに敵はグリモワールの幹部。剣での戦闘よりも龍の力を使っての戦闘が中心になるはずだ。




 ブラッドはコートを羽織ると、拳を握ってその拳を見つめた。




 確かに龍の力は強力だ。一回戦でもレトバが龍の力を使い、強力な攻撃をしていた。




 だが、それ以上にフレッタの術は強い。




 フレッタは予選で術を使うと、一撃で他の選手を倒して予選を勝ち上がった。




 能力は分からないが電気? 雷を落としていた。そのことからそれに関係する術ではあると思う。

 しかし、ブラッドの龍の力でそのフレッタに張り合えるだろうか。




 ブラッドの姿を見たスカイは、ブラッドの背中を叩いた。




「ブラッドさんは強いです。自信を持ってください!! パパには勝てませんでしたが、他の人には負けませんよ!!」




 ブラッドの表情を見て自信をつけさせようとしたのだろうか。

 だが、そこでキースの話を出してくるのはどうかと思う。




 まぁ、だが、




「ああ、勝ってくるぜ」




 ブラッドはそう言うと控え室を出ていった。







 ブラッドが舞台に向かう途中、廊下を歩いていると黒いフードを被った仮面の男が壁に寄りかかっており、目の前を通った時に声をかけられた。




「待て、ブラッド……」




「お前は……ニキータか……」







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