表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
320/354

 第318話  【BLACK EDGE 其の318 霧】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第318話

 【BLACK EDGE 其の318 霧】





 気がつくとギアムは霧に囲まれていた。




「これは…………」




 そしてさっきまで目の前にいたはずのレトバの姿も霧の中へと消えていく。




 いつのタイミングからレトバは仕掛けていたのか……。




 ギアムは警戒しながら周りを見渡す。




 すると、霧の中から声が聞こえてくる。




「……ほほほ、お主は確実にこれから成長するだろう。じゃがまだわしには勝てない」




 霧の中から聞こえたレトバの声。そしてレトバの声が聞こえなくなると、霧の中から槍が現れてギアムを突き刺そうとしてきた。




 ギアムはギリギリでその槍を躱す。しかし、レトバの攻撃は一度で終わるはずもなく、360度様々なところから槍が現れてギアムを攻撃しようとしてくる。




 ギアムはどうにかその槍を避ける。突然現れる槍、これをギアムが避けられるのは、ギアムの身体能力の高さと勘の鋭さである。




 最初にレトバからプレッシャーを感じ取ったのもギアムの勘の良さである。そのため戦う前からギアムはレトバとの実力の差を感じ取った。




 だが、そのプレッシャーに勝ったからこそ今がある。実力の差はある。だが、そのプレッシャーを強く感じてしまうほどの感覚が、今のギアムを生かしていた。




 その力でギアムはレトバの槍を避け続ける。しかし、完璧に避けられているわけではなく、所々で擦り傷を負う。




 だが、致命傷でなければまだ動ける。




 ギアムはレトバの攻撃を避け続けていると、レトバの槍のスピードが落ちてくる。




 体力ではギアムのほうが上だ。




 速度の落ちた槍が引いていくところを、ギアムは掴んで止める。




「捕まえたぜ。こいつを辿っていけば……」




 ギアムは槍を辿ってレトバに攻撃しようとする。しかし、槍の先にはレトバはいなかった。




「っ!?」




 そしてレトバが背後に現れた。ギアムはそれに気づくと急いで振り向こうとする。




 しかし、レトバの方が早い。レトバは槍を横にするとそれを振って、ギアムの剣を払う。そしてそのままギアムの頸を殴りつけた。




「ぐっ……」




 ギアムは力が抜けて、両手に持っている短剣を落としてしまう。そして落とした後、膝が曲がり、ガクッと崩れ落ちた。




 ギアムが倒れたと同時に白い霧が晴れる。そしてやっと視界がひらけた。




 レトバはギアムに槍の先を向ける。




「さぁ、これで終わりかの」




 ギアムは意識を失わずに耐えたが、身体の力が抜けており、座った状態のまま立てない。




 しかし、




「…………ま、まだだ……」







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ