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BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
313/354

 第311話  【BLACK EDGE 其の311 最後の予選】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第311話

 【BLACK EDGE 其の311 最後の予選】





 フェザントがいたことに驚いていると、最終予選であるHブロックが始める。




 グリモワールにブルーバード。二つの組織の目的がなんなのか。そのことが気になり、考えていたブラッドは、龍の適応者のことについて忘れて、目的を考えながらHブロックの様子を見る。




 選手達が集まり、Hブロックの予選が始まる。

 ゴングが鳴り、試合が始まったと同時に、舞台の中央にいた紫髪の大男が叫んだ。




「ガァァァァァァ!!」




 その大声で会場は静かになる。そして考え事をしていたブラッドもその声に釣られて、予選の様子を見る。




 コングと同時に叫んだ男は大暴れを始めて、次々と選手達を殴り飛ばしていく。




 大笑いして楽しそうに選手達を殴り飛ばし、どの選手も一撃で倒していく。そしてその選手の全身を紫色のオーラが包んでいた。




 それを見たブラッドは




「あいつが、もう一人の龍の適応者……!?」




 Hブロックでついにレトバの言っていた。もう一人の龍の適応者が現れた。




 紫髪の男はあっという間に選手達を殴り倒して、Hブロックの予選を勝ち残った。




 龍の適応者とはいえ、こう簡単に勝ち上がれるものだろうか。だが、それが真実だ。



 勝ち上がった紫髪の選手。二メートル近くある身長に、肩幅が広い。そして上半身は上着を羽織っただけであり、腹筋を見せびらかすような格好をしている。




「Hブロックの勝者はシオン・ギース!!」




 シオンと呼ばれたHブロックの勝者は大笑いしながら舞台の中心で立っていた。

 シオンは予選を勝ち残った選手に向けて、大声で




「俺はこんなものでは満足できん!! もっと、もっとだ!! 俺を楽しませてくれよ!! お前ら!!」




 と叫ぶと舞台から降りていった。




 シオンの攻撃でやられた選手達は、皆場外まで吹っ飛んでおり、落ちるだけでなく舞台から数十メートル離れた施設の壁まで吹っ飛んでいたものがほとんどだった。




 この大会でナンバーワンのパワーを誇る選手。それがシオンだろう。




 そして全ての予選が終わった。勝ち残ったのはAブロックからレトバ、Bブロックからギアム、Cブロックからフレッタ(スパークの大会での名前)、Dブロックからブラッド、Eブロックからスカイ、Fブロックからアサギ、Gブロックからランス(フェザントの大会での名前)、そしてHブロックからシオンだ。




 その残った選手達でトーナメントを行う。




 この八人の中から誰が勝ち上がることになるのか!?








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