第310話 【BLACK EDGE 其の310 あいつも】
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第310話
【BLACK EDGE 其の310 あいつも】
ブラッドはレトバの言っていたもう一人の龍の適応者がいるかと注目してGブロックの選手を見ていると、そこにある男が現れた。
「あいつは……!?」
「どうしたんですか? ブラッドさん」
ブラッドの言葉を聞いたスカイが不思議そうに聞いてくる。
「あいつは出ていたとはな……」
ブラッドが見つけたのは、青髪の男。彼とはガルデニアでの騒動の時に出会った。
最初は地下施設を探している時、そして二回目はドラゴンインストールを使っていたため意識が朦朧としているが、確かにあの時現れた。
それはシャドーとブラッドで赤崎と戦闘で負けそうになった時に、彼が現れて救われたのだ。
彼の名はフェザント。グリモワールと並ぶ裏組織ブルーバードの一人だ。
ブラッドがスカイにフェザントについて説明をする。
「じゃあ、グリモワールもブルーバード。両組織がこの大会に参加してるってことですか!?」
「ああ、そうなるな……」
「一体なんで……」
「分からない。だが、なんらかの目的があるということだろう……。グリモワールは術まで使っていた。そこまでする必要があるということだ」
そう、術を表立って使うことのないはずの組織が、こういう大会で人目の付く場所で術を使ったのだ。
術を使ってまでやり遂げたい何かがこの大会にあるということだ。
そんな中、Gブロック予選が始まる。
だが、Cブロック予選のフレッタほど目立つ攻撃を使うわけではなく。フェザントは普通に体術で他の選手を倒していく。
アサギと同じように攻撃されたら反撃する。そんな感じで他の選手を倒す。
だが、アサギに比べると、やる気がない感じに適当に戦闘している感じであり、一撃で倒したりはしていない。
なるべく舞台の端で攻撃してきた相手を転ばせて、場外させる。そんな感じで他の選手を倒していた。
そしてフェザントは勝ち進んでいき、最終的にはGブロック予選を勝ち残った。
ブラッドはまだフェザントの能力も、その実力も知らない。
そのため、勝ち残ってくることを予想して、本戦で戦闘になった時のために術を知ろうとしていた。
しかし、フェザントはフレッタのような派手な攻撃はなく、どんな術を使っているのか分からなかった。
だが、おかしな点はあった。それがフェザントが一瞬で敵の背後に回っていることがあったのだ。
上から見ていたため、それが本当に一瞬の出来事であったことが、ブラッド達には見えた。




