第309話 【BLACK EDGE 其の309 大剣vs格闘】
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第309話
【BLACK EDGE 其の309 大剣vs格闘】
ブラッドの注目していた道着を着た格闘家と、スカイの注目していた大剣を持った眼帯の男。
その二人がついに対面した。
二人は出会うと、眼帯の男が先に攻撃を仕掛けた。眼帯の男は大剣を高く上げると、道着を着た格闘家に向かって振り下ろす。
道着を着た男はその大剣を片手で受け止めた。眼帯の男は大剣を動かそうとするが、道着の男の力が強く全く動かない。
道着の男が指に力を入れると、大剣にヒビが入る。そして道着の男は大剣を持ち上げる。
眼帯の男は手を離したため、大剣は道着の男に取り上げられてしまった。道着の男は大剣を場外に投げる。
武器のなくなった眼帯の男だが、まだ戦う意志はあるようで素手で構えて、道着の男に襲い掛かった。
素手でも眼帯の男は戦えるようで、一撃でも食らってしまえば、普通の人ならば立ち上がれないようなパンチを繰り返し放つ。
しかし、道着の男に眼帯の男のパンチは当たることなく。ほとんど動かずに攻撃を躱されてしまう。
そして眼帯の男が大振りで攻撃をしたタイミングで、道着の男は突きを放ち、一撃で眼帯の男を倒した。
その試合の様子を見ていたスカイは驚く。
「眼帯の選手が……負けました」
「ああ、言った通りだな。あいつが勝ち上がってくる」
そして試合は進んでいく。その後も道着の男は自分から仕掛けることはなかったが、攻撃をされるたびに戦闘を繰り返し、そして最後の選手を倒して、道着の男が予選を勝ち残った。
「Fブロック予選の勝者は格闘家アサギだ!!」
ここでやっとブラッド達はその選手の名前が分かった。道着を着た選手の名前はアサギ。
派手な戦いはしなかったが、戦闘になれば確実に敵の隙を狙い、一撃で倒す。
基本的にはカウンターでの攻撃が多く、突きや蹴りなどで攻撃をしていた。
アサギは舞台から降りると、控え室からサバトが出てきて、サバトはアサギに深く礼をしていた。
Fブロック予選も終わり、次はGブロック予選が始まる。
残る予選も二つ。ここから先勝ち上がってくる人物は誰なのか。
だが、残り二つになったが、ブラッドは未だにレトバの言っていた。もう一人いるという龍の適応者に出会っていない。
レトバが本当のことを言っているとは限らない。だが、もしもいるとしたら後残りの二試合のうち。どちらかでその龍の適応者が現れるということになる。
ブラッドはGブロック予選の選手達を注目して、見ていた。すると、
「っ!? あいつは……」




