表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
303/354

 第301話  【BLACK EDGE 其の301 スカイの実力】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第301話

 【BLACK EDGE 其の301 スカイの実力】




 Eブロック予選。スカイは剣を両手で握り、ある人物と向かい合っていた。




「……まさか、あなたが参加しているなんて……」




 スカイはそう言って驚く。そこにいるのは白髪の女性、




「久しぶりね。スカイ……大きくなったわね」




「ポーラさん、なんで……」




 ポーラという女性は剣をスカイに向ける。




「本当はキースが参加していると思って参加したんだけど…………彼は参加していないみたいね。残念」




「パパと戦う気なんですか」




「ええ、あの人こそが騎士長になるべきお人よ。賞金稼ぎなんていう遊びをしていないで、連れ戻すために来たの」




 ポーラはマルグリットの王国騎士だ。キースが騎士として働いている時に、何度かキースの屋敷にやってきてスカイにも剣の稽古をしてくれた。




 どうやら大会でキースを騎士に連れ戻すために参加してきたらしい。




「キースがいないのなら、それはそれで仕方がない。スカイ、あなたもよ、あんな父親を追っかけないで、騎士になりなさい」




「いやです。私はパパのようになりたい。そのために賞金稼ぎになるんです」




「あんなもののどこが良いのか……。分かったわ。あなたをここで躾けてあげる」




 ポーラはスカイに剣を振るってくる。スカイはステップを踏みながらポーラの剣を回避する。




「あなたに稽古をつけたのは私、でも、教えてないこともあるのよ」




 ポーラは右手で剣を振りながら、残った左手を懐に入れると、そこから鎖を取り出した。




 そしてその鎖を投げるとスカイの剣に引っ掛けた。鎖を引っ張り、スカイを引き寄せて動きを鈍らせる。




 そしてポーラは右手で持った剣でスカイに切り掛かった。だが、スカイは鎖に繋がれた剣を動かし、逆にポーラの身体を動かす。




 それによりポーラの剣はスカイの真横を通って当たることはなかった。




「な!?」




 回避されると思っていなかったのか、ポーラは驚く。そんなポーラにスカイは蹴りで攻撃する。




「っ!?」




 蹴られたポーラは剣と鎖を離して、地面に転がる。




「蹴りを使うなんて、卑怯な……」




 そして倒れた状態でポーラはスカイに言った。




「鎖を使った時点であなたの方が卑怯だと思いますけどね。……私が気づいていないと思ったたんですか、あなたの戦い方に」




「な、そんな……」




「稽古をつけてもらっている時から知ってました。あなたが片手で剣を振りもう片方をフリーにしてるのは、他の武器を使うためだって」








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ