第298話 【BLACK EDGE 其の298 次の予選へ】
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第298話
【BLACK EDGE 其の298 次の予選へ】
ブラッドの拳はマスタードの腹へとぶつかる。すると、マスタードのタックルは止まった。
タックルを止めたブラッドの肩に両手を置く。
「お前の筋肉……素晴らしい…………」
マスタードはそう言うと倒れた。
ブラッドは技を成功させた。しっかりと連続に龍の力をコントロールすることに成功したのだ。
それによりマスタードの装甲を突破することができた。
そして残った選手はブラッドのみ。
「Dブロック予選は、賞金稼ぎブラッドの勝利だーーーー!!!!」
歓声が飛び交う。
選手登録の時には詳細情報を書いてはいなかったが、まさか賞金稼ぎであったことが知られていたのは……。
そしてDブロック予選はブラッドが勝利したのであった。
Dブロックの選手たちが会場から離れて戻っていく。ブラッドも選手たちと共に戻っていく。
「ブラッドさん、おめでとうございます!!」
出入り口では次の予選を待っていたスカイがいた。
「ああ、お前も頑張れよ!」
スカイは胸を張ると、
「任せてください。私は必ず決勝であなたと戦います!!」
スカイはそう言うとブラッドとすれ違って会場へと向かっていった。
スカイと同じように会場には続々と選手たちが集まってくる。これから始まるのがEブロック予選。
スカイは腰につけた付けた剣を撫でながらワクワクしている。
ブラッドが控え室に戻り、窓からスカイの試合を身始めた頃。司会が選手たちの解説を始めた。
「さぁ、予選も後半戦だ!! Eブロックの実力者はこいつらだ!! 花の都の剣士エデン・イートゥル!! 武器開発者オズボルド・クルーガー!! そして連続優勝者であるキースの娘スカイ・カーティス!!」
司会に紹介されたスカイは顔を赤くして恥ずかしがる。
他にも紹介された選手以外に強そうな選手たちが多くいる。
そして選手たちが集まり、ついにEブロック予選開始のゴングが鳴らされた。
試合開始と同時に三人の選手が一斉にスカイを狙う。
チャンピオンであるキースの娘、そこから警戒しなのか、それとも嫉妬したのか、一斉に狙われてしまった。
スカイは腰につけた剣を抜くと剣を両手で握り構えた。
そして一呼吸するうちに、三人を一振りで切りつけた。スカイに切られた選手は自分が切られてことにすら、気づかずスカイに攻撃しようとする。
だが、スカイに剣を振り下ろした瞬間に、皆気を失って地面に倒れていった。




