第297話 【BLACK EDGE 其の297 Dブロック】
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第297話
【BLACK EDGE 其の297 Dブロック】
Dブロック予選も残る選手は数人。アイデンを倒したブラッドは残りの選手達と戦っていた。
それぞれの選手がここまで生き残った猛者ども、そう簡単には倒せないが、それでもブラッドは選手達を倒していく。
そんな中、
「うおおぉらー!!」
タックルで三人の選手を同時に倒す選手。
三人の選手が同時に倒されたことで残りは五人。残りの選手の中でそのタックルをした選手が一番目立っていた。
優勝候補であるA級探窟家でありオルビット遺跡の開拓者ハレット・マーベルや他にも有力選手を次々と倒してきた人物。
それがこのマスタードだ。
丸太のような筋肉に岩なような腹筋。Dブロックの中では最も巨大であり、強靭な肉体を持った人物だ。
残った選手のうち、二人の選手は結託すると、同時にマスタードに剣で切り付けようとする。しかし、マスタードに当たった剣は、マスタードの剣に埋もれてしまい動かなくなる。
「な、なんだ!?」
「どういう身体してやがるんだ!?」
マスタードに攻撃した二人は剣が刺さった状態で宙に浮く。マスタードはそんな二人を指で摘むと、場外まで投げ飛ばした。
マスタードは残った選手の二人を見る。残っているのはブラッドと両手剣を持った男だ。
「俺の筋肉は無敵!! この俺の身体に傷をつけられるものなら、つけてみるがいい!!」
マスタードはそう言うと二人に向かって走り出した。巨大からダッシュは迫力がある。
両手剣を持っている人物は剣を構える。迎え撃つつもりらしい。ブラッドは構えることなく、何もすることはなく立ち尽くす。
マスタードが近づいてきて、最初に動いたのは両手剣の選手だった。剣をクロスさせるとその状態で飛び上がる。
そしてマスタードの首を狙って飛びかかった。
「クロススラッシャー!!」
クロスした剣がマスタードを狙う。しかし、マスタードはタックルを止めることなく、剣を喰らってもダメージはない。
そしてそのまま両手剣を持った人物をタックルで吹き飛ばした。吹き飛ばされた選手は場外へと飛んでいく。
マスタードはそのまま最後の一人であるブラッドにもタックルで攻撃しようとする。
ブラッドはマスタードが残り2メートルという距離になってから動いた。
龍の力をコントロールし、足から腕へと順番に発動させる。それにより強力な攻撃を生み出す。
ブラッドの拳はマスタードの腹へと突き刺さる。
すると、マスタードのタックルは止まった。




