表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
28/354

 第27話  【BLACK EDGE 其の27 弟子にならないか?】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第27話

 【BLACK EDGE 其の27 弟子にならないか?】





 唐突な提案であった。マルクは仮面の集団について聞き出そうとしていると思っていたので予想外のことだった。




「弟子……? …………ですか?」




 マルクが聞き直すと、メテオラは目を逸らして、




「そ、そうだ。弟子だ。弟子!」




 なぜかメテオラは顔を赤くして恥ずかしがっている。何が恥ずかしいのかはわからないが、動揺しているようだ。




 マルクは何がしたいのかわからず首を傾げる。そんなマルクにメテオラは、




「君は本当にあれが仮面の集団による襲撃だと思っているのか?」




 そう聞いてきた。さっきまでの動揺している感じとは違い、凛々しい真面目な雰囲気だ。




「違うんですか?」




「ああ、違う。己の胸に手を当てて思い出してみろ」




 マルクは言われるがまま、あの時のことを思い出す。




 村が騒ぎになっていて、村に行くと村は崩壊していて、そこで仮面の集団が現れる。

 どうにか逃げて家に帰ったら、家も…………。




 いや、




 俺は騒ぎになる前の村にいた。そしてみんな俺から逃げていくんだ。

 俺は小さな家を潰して、逃げゆく村人を…………。






 何かがマルクの奥から湧き上がってくる。思い出そうとした途端、底から這い上がってこようとする。




 突然、マルクは倒れて両手を地面につける。

 それを見ていたメテオラは立ち上がる。




「俺は…………俺は!!」







 塔の外では騎士達がクロエの指揮のもと剣の稽古をしていた。

 剣を振り、素振りをするものや、組み手をするものといろんなもの達がいる。

 そんな中、突然塔の中間くらいにある部屋の窓が割れ、ガラスと共に少年が降ってきた。




 高さ的には三回くらいの高さだろう。そんな高さから少年が降ってきて下にいたもの達はびっくりする。




 だが、それだけの高さから落ちたというのに、少年はほぼ無傷だった。

 そして少年はうつ伏せになると、地面を見つめたまま、




「おれは……俺は……!!」




 周りの騎士達が訳が分からず見守る中、塔の中からメテオラが出てきた。

 メテオラは手を叩いて埃を払う。




「逃げるな! 現実を受け止めろ! それがお前だ、お前が全てやったんだ」




 そしてメテオラはうつ伏せになっている少年を蹴り飛ばす。

 蹴り飛ばされた少年は地面を転がり、少し先で止まった。




「立て、少年!! お前が何者か、自分で示して見せろ!! 人間か、それとも黒龍か!!」




 メテオラはそう言うと腰にかけた剣を抜き、少年に向けた。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ