第277話 【BLACK EDGE 其の277 共闘】
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第277話
【BLACK EDGE 其の277 共闘】
闘技大会のAブロック予選は続く。メリッサが脱落したと同時に、舞台に残る人数は半分になる。
ここからが後半戦だ。
舞台の上では先程ブラッドに話しかけて来た老人も戦っていた。
だが、メリッサのように目立つような活躍をしているわけではなく。槍を使い相手の攻撃を避けながら、隙があれば攻撃して場外に落としている。
目立っているわけではないが、陰ながら多くの選手を脱落させている。
メリッサを倒したジバはそれに続き、Aブロック予選で最も多くの選手を落としている。
ジガンデルにやられた賞金稼ぎであるが、その実力はやはり高い。噂通りの剛剣で選手を場外へと吹き飛ばす。
だが、そんなジバを選手達が囲う。目立っていたメリッサを倒し、さらに目立っているのだ。狙われるのも当然だ。
ジバを囲んだのは武器を持った男3人。
「賞金稼ぎジバだな……」
「ここでお前には脱落してもらうぜ」
3人は同時に切り掛かる。
「3人同時か……舐めやがって……」
しかし、ジバは剣を横に勢いよく振り、3人を同時に吹き飛ばした。
「この程度で俺様を止められると思うなよ!!」
3人を同時に倒したジバはそのまま今度は近くで戦っていたシマールに斬りかかる。
シマールは剣でジバの剣を受け止めた。
「さっきの雑魚どもはテメーの差金だな……。つまんねぇことをしやがる」
「………………」
シマールとジバが剣をぶつけ合っていると、ジバの背後に忍び寄る陰。
「っ!?」
斧を持った男がジバに切り掛かって来た。ジバは懐から小さなナイフを取り出すと、それでシマールの剣を止め、普通の剣で斧を止めた。
斧を持った男はジバに喋る。
「共闘ではない。俺たちは捨て駒さ、…………勝ち残るのはシマールさんだけだからな!!」
「それも共闘って言うだろ!」
ジバは両手に持った武器から一瞬だけ手を離す。そして腕をクロスさせると、さっきまで持っていた手とは反対の手で武器を持ち替えた。
「……まぁ、どっちでも良い。……どっちにしろ、この程度の人数じゃ、物足りないんだよ!!」
ジバが両手に持った剣を同時に動かす。そして左右にいた二人を吹き飛ばした。
斧の男とシマールは体制を崩す。
ジバは最初に斧の男を切り捨てる。体制を立て直す隙も与えず、斧を持った男は倒された。
斧の男がやられたと同時にシマールは体制を整え、ジバに斬りかかる。しかし、シマールの剣はジバに当たることはなく。避けられてしまう。
そしてシマールは場外へと切り飛ばされた。




