第275話 【BLACK EDGE 其の275 予選】
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第275話
【BLACK EDGE 其の275 予選】
選手達に番号が配られる。ブラッドとフェアもそれを番号を受け取る。
「ブラッドさんは何番ですか?」
「俺は169だな。お前はなんだ?」
「私は211です」
二人が番号を確認し合っていると、掲示板に予選表が貼られる。
予選はA〜Hブロックまであり、A、B、C、D、E、F、G、Hブロックで勝ち上がったものが、予選を突破することができる。
掲示板に貼られた予選表を見るために選手達が掲示板へと駆け寄っていく。ブラッド達もその中に紛れて予選表を見た。
見終わったブラッドとスカイは掲示板から離れる。人がどんどん来るため、出るのがなかなか大変だ。
「何ブロックでしたか?」
フェアが聞くとブラッドは答える。
「俺はDブロックだ。スカイはどうだったんだ? 被ってなければ良いが」
「私はEブロックでした。良かった。ブラッドさんと同じじゃなくて……」
「まぁ、本戦で当たることになるだろうがな」
「そうですね。そしたら本気で倒しに行きますよ!!」
そんな話をしていると、ブラッドとフェアの元に老人が歩いてきた。槍を持った白髪の老人だ。
その老人を見た時、ブラッドは感じる。その老人から龍の気配を……。
「っ!」
近づいてきた老人をブラッドが警戒すると、老人は笑顔で敵意がないことを表してきた。
「そう警戒するでない。同じ龍の適応者ではないか」
「……同じ龍の適応者が他にも参加しているとはな。何の用だ」
「なぁーんも用はないぞ。ただ同じ龍の適応者がこんなに集まっているとはと驚いていたんじゃよ」
老人はそう言って笑う。
「こんなにも……集まっている? 他にもいるのか?」
「さぁな。お主も本戦まで勝ち上がればわかるじゃろ。わしは挨拶しにきただけじゃよ」
そう言うと老人は手を振って去って行った。
老人の言い方からすると、他にも龍の適応者がいるのだろうか。
会場には300人の選手がいる。それらを全て確認することはできない。そうなるとやはり老人が言っていた通り、本戦まで勝ち上がり、そこにいたものが龍の適応者ということだ。
「結局は勝つしかないってことだな」
そしてついに予選が始まるのであった。
300人の実力者の集まった闘技大会。そこで勝ち上がるものは誰なのか。
優勝者に渡されるのは大金だ。その大金を手にするものは誰なのか!!
闘技場にアナウンスが流れる。
「これより予選を開始します。Aブロックの選手は集まってください」




