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BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
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 第266話  【BLACK EDGE 其の266 王城へ訪問】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第266話

 【BLACK EDGE 其の266 王城へ訪問】




 ルルシアとジーナスに連れられて、ブラッドとフェアは王城に入ることになったのだが、まるで泥棒のようにひっそりと忍び込まされているのであった。




「これじゃ、不審者じゃねーか」




 城に忍び込んでいく中、ブラッドが呟く。




 ルルシアはここマルグリットの王女様だ。なのになぜ、こんなコソコソしないといけないんだ。

 こんなところをもしも警備兵にでも見つかれば、ブラッドとフェアは速攻連行されてしまう。




 お礼をしたいというからついてきたのに、もしもこれで捕まったら、どうしたら良いんだ。




 そんなブラッドの叫びを聞いてか。ルルシアは




「大丈夫です。もうすぐ着きますから」




 何が大丈夫なんだよ!?




 そう思いながらも今更帰るわけにもいかず、ついて行くしかない。




 結局ブラッドとフェアが連れてこられたのは、ルルシアの部屋だった。




「大丈夫、今は誰もいません」




 廊下の少しだけ開けて、周りを確認したジーナスがルルシアに言う。




 ルルシアはベッドに座ると、




「ドキドキしました〜!!」




 と満足そうに言った。そんなルルシアにブラッドは、




「いや、ドキドキどころじゃねーよ!!」




 と思わず王女様にツッコんでしまった。ルルシアは心配そうな顔でブラッドに言う。




「え、この程度じゃ、ドキドキしませんでした?」




「いや、だからドキドキどころじゃないって!!」




 そんな会話をしている中、フェアはルルシアに聞く。




「なんであんなにこっそり入るんですか? ここはルルシア様の城なんですよね?」




 それにはジーナスが答えた。




「ルルシア様は城のものには内緒で抜け出してますからね!」




 そう言ってジーナスはポーズを決める。なぜポーズを決めるのか、そして、




「いや、あんたはそれを許して良いのか!?」




「面白そうだから良いんです。それにルルシア様のお願いですから!!」




 うーむ、この人は一体なんなのか。




 格好や言動からはルルシアのメイドか側近なのだろう。しかし、そんなことを許すものが近くにいて良いのだろうか。

 てか、許すな!!




「あ、そうでした。お礼をしないと……」




 そう言うとルルシアは部屋にある机の引き出しを開ける。




 そう、そういえば、ここに来たのはお礼がしたいからと連れてこさせられたのだ。




 まぁ、クッキーをあげたくらいでお礼されるようなことでもないと思うが…………逃げられなかったので仕方がない。




 ルルシアは引き出しから、袋に詰められた何かを取り出した。




「では、こちらをどうぞ」




 そう言ってルルシアはフェアに渡す。それを見たブラッドは思わず。




「なにこれ」




 と言ってしまった。








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