表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
256/354

 第254話  【BLACK EDGE 其の254 ガルデニアの思い出】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第254話

 【BLACK EDGE 其の254 ガルデニアの思い出】





 王都ガルデニア。ブラッドが賞金稼ぎをしていた時の話だ。




 ヒューグとブラッドが賞金稼ぎとして名前が王都でも知られ始めた頃。ギルドでブラッドが手配書を見ていると、一人の男が扉を勢いよく開けた。




「たのもーう!!」




 青い髪に腰には立派な剣を下げた。細身の身体の男。その男は大声を出すと、自信満々の顔で堂々とギルド内に入ってくる。




 周りの人たちはその男に注目し、ヒソヒソと話している。




 そんな中、その男はカウンターに行くと店員に話しかけた。




「ギルドカードを作ってくれ」




 男のその言葉を聞いた人達は大笑いする。




 立派な剣を持っているが身体は貧弱そうで、そんな人がギルドカードを作ろうとしたため笑ったのだ。




 ギルドの仕事は基本的に力仕事が多い。そして危険な仕事も多いことから、やる人は犯罪者ではないが、それと張り合えるような人物達だ。




 店員はその男のカードを作るために、名前などを聞く。そんなカードを作っている最中に、キースの後ろに大男が立った。




 その男は後ろに大剣を持っており、王都ではそこそこ名前を知られている人物だ。




「へぇ〜、キースって言うのか。お前、そんな貧弱そうな身体でここで働けるのか?」




 どうやらその男は酔っているようだ。顔も赤いし、フラフラしている。




 その男はヒューグ。ブラッドも前に何度か絡まれたことがある。




 キースは振り向くとヒューグのことを睨む。




「なんだ、貴様……」




 予想以上に怖い表情をされたヒューグは一瞬たじろぐが喧嘩腰になる。




 そんなヒューグを見てキースは腰にある剣に手を置いた。




「…………あの〜、カードの手続きの続きをしたいのですが…………」




 店員は睨み合っているキースにそう言う。




「ああ、すまない……」




 キースは手続きの続きをしようとするが、ヒューグがキースの肩を掴んで止めた。




「待てよ。逃げるのか?」




「逃げてはない。お前などに構う必要はないということだ」




「表に出ろ。この世界の辛さを俺が教えてやる」




 ヒューグはキースを連れて行こうとする。それを店員が止めようとするが、ヒューグが店員を脅してそのまま連れていってしまった。




 二人はギルドの裏にある空き地に行く。




 ヒューグはよく新人に絡むとこの空き地に連れてきて新人を脅す。確かに簡単にできる仕事ではない。だが、ここまでする必要はあるのだろうか。




 空き地には騒ぎを聞きつけたギルド会員や住民が見学に来ている。そんな中、キースとヒューグは向かい合った。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ