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BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
252/354

 第250話  【BLACK EDGE 其の250 キースの屋敷】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第250話

 【BLACK EDGE 其の250 キースの屋敷】





 隣国の王都マルグリットに到着したブラッド達は、スカイの家に向かうことになった。そしてスカイの家にやってきたのだが、そこは大きな屋敷だった。




 中から出てきた執事に案内されて、ブラッド達は客室で待っているのであった。




 しばらくすると客室の扉が開き、そこからスカイが入ってきた。

 スカイは今まで着ていた服とは違い、白いドレス姿でお嬢様って感じの服装だ。




 そんな服装のスカイを見て、フェアは目を輝かせている。




 しかし、スカイはその服装が嫌なのか、嫌々着ている感じだ。




「まさか、本当にキースが貴族だったなんてな……」




 ブラッドが言うとスカイは




「まぁ、まだって感じですけどね……」




 と答えた。ブラッドがそれについて聞こうとすると、扉が開き今度は青髪の太った老人が入ってきた。




「ああ、あの馬鹿はもうすぐ死亡扱いになって、この家とは無関係になるのだからな」




 老人の言葉を聞いたブラッドは立ち上がる。そして怒った口調で




「どういうことだ?」




 と聞く。すると、その間にスカイが入ってきてブラッドを止めた。




「これはパパが望んだことなんです」





 事情を聞くと、キースが死亡するわけではなく。情報上は死亡扱いにして、この家の後継者から外すというものだった。




 本来は家の継ぐべきなのはキースなのだが、キースは昔からそれを嫌がっており、色々と問題を起こしてきた。




 キースの父親であるケイスはキースにどうにか家を継がせようと結婚させたり、手を尽くしたのだが、キースはどうやっても継ぐ気はないらしく、弟に継がせるためにそのような手段をとったらしい。




 キースの父のケイスは泣きながら





「あの馬鹿のせいで私はどれだけ苦労したことか……」




「お爺ちゃん……」




「ああ、可愛い孫娘よ!! この私を慰めてくれるのか!?」




 スカイは着ている服を持ち上げると、




「これ脱いで良い?」




「ええぇー!? せっかくスカイのために選んであげたのに!?」




「だって動きにくいよ」




「うーん、じゃ良いよ!」




 なんだこの家族は…………。




 スカイは服を破いて動きやすくする。それを見たケイスは唖然としていた。




 まぁ、それもそのはずだ。選んであげた服が目の前で破られたのだ。ショックを受けないはずがない。




 しかし、ケイスはスカイに向かって、




「少し見ないうちに立派になったなぁ。キースの奴と旅をしたのが良かったかぁ」




 と言い出した。




 うむ、この理解できない行動は遺伝していたのか。









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