表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
248/354

 第246話  【BLACK EDGE 其の246 ラクーン】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第246話

 【BLACK EDGE 其の246 ラクーン】





 ナジムというお婆さんが出てきて、ガレオを箒で殴ると喧嘩を止めた。




「お客さんに喧嘩をふっかけるんじゃないよ!!」




 ガレオは頭を掻きながらナジムに文句を言う。




「いや〜、しかし、ダレオの野郎のせいで〜」




「あんなの兄のことなんか知るかい! あんたは今ここで私に雇われてんだよ!! 森で倒れてるあんたを助けてやったのは誰だと思ってんだい!!」




「………………はい」




 ナジムに説教されたガレオは落ち込んで、店の恥でしゃがみ込む。そんなガレオを無視してナジムが話しかけてきた。




「あんたら旅人かい? よく来たね」




 ガレオは床に落ちている葉っぱを指で動かして拗ねている。




「良いんですか?」




 ブラッドが聞くとナジムはガレオに唾を吐く。




「良いんだよ。こいつはうちの店に住み着いた虫だ。それより何か買っていくかい?」




 ナジムは笑顔で接客する。




 まぁ、ガレオとは違い普通に商品を売ってくれそうだから、そのまま話を進める。




 馬車と防寒具。その他必要なものを売るように頼む。




 ナジムは素早く行動し、商品をまとめる。途中でガレオを蹴り飛ばすと、ガレオにも手伝わせた。




「こんなもんでどうだい!」




 5分もかからないうちに、商品をまとめて金額を提示してきた。




 値段を見たスカイは驚く。




「少し高くないですか?」




「ここは村から離れてるからね。少しくらい我慢しな!」




 値段が高くつくのは分かっていたブラッドは提示された金額を払う。




 この後の大会で賞金を手に入れれば、それで金は手に入る。これくらいの出費なら許せるだろう。




 金を払い終え、ブラッド達が出て行こうとした時、ガレオが前に立ち塞がった。




「待ちやがれ!! お前達!!」




 ガレオは扉を前で仁王立ちをして行く手を阻む。




「お前達に頼みたい仕事がある!! それをやってくれたらわしはお前達のことを許してやろう!!」




 ガレオはそう言って威張る。




 しかし、ブラッド達にとって、ガレオに許されようがどうしようが関係ないことだ。




「ま、どうでも良いんで、さようなら〜」




 ブラッド達が店を出ようとするとガレオはしがみつく。




「待ってくれ!! 頼む!! 待ってくれ!!」




「なんなんだよ」




「お願いだ!! わしの願いを聞いてくれーーー!!」




 ガレオはしつこく頼み込む。




「分かったよ。とりあえず何をやって欲しいだ。それを聞いてから考える」




 ガレオのしつこさに諦めたブラッドがガレオに聞く。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ