第241話 【BLACK EDGE 其の241 刺客ポイズン】
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第241話
【BLACK EDGE 其の241 刺客ポイズン】
ジャングルを移動中。ブラッド達の前に現れた仮面の男。
ポイズンは建物の屋根から降りる。
グリモワールからの刺客ポイズン。彼の狙いはブラッドとフェアだ。龍の適応者を捕獲して、組織で利用する。
ポイズンの目的は出来れば生捕り。それが難しい場合は殺して龍を入手すること。
ポイズンは着地すると、両手を広げる。そしてその手のひらに紫色の水が発生した。
ブラッド達は警戒する。どんな攻撃をしてくるのか。まだポイズンの攻撃が分からない。いや、名前でなんとなく想像はついているが…………。それでもポイズンの攻撃手段が不明のため慎重に様子を見る。
ポイズンはその紫色の水をブラッドに向かって投げた。
速度は普通の水を投げるのと変わらない。それに飛距離もだ。
ブラッドが一歩下がると、その水は地面に落ちて当たることはなかった。
「なに!? 避けただと!?」
そんなに驚かれても困る。それに名前からして避けないと危なそうだ。
地面に落ちた水は、地面を溶かす。やはり毒だ。
ポイズンは再び両手に毒の水を生成する。
毒の水があるためブラッドはポイズンに近づけない。
ポイズンはシャドーなんかに比べれば弱そうだ。だが、能力が厄介だ。毒の水を生成するため下手に近づくことができない。
地面は溶かされたが、人体に触れればどんな効果があるのか分からない。
ブラッドが近づけずにいると、ポイズンが動く。
「ふふふ、俺の能力は強いだろ!!」
ポイズンはそう言うと連続で毒の水を投げつけてくる。標的はブラッドだけのようだ。
フェアとスカイを狙うことはなくブラッドだけを徹底して狙っている。
ブラッドは追ってくるポイズンから後ろにステップしながら逃げる。しかし、いつまでも逃げていては何もできない。
「くっ、こうなったら!!」
ブラッドはポイズンから距離を取ると、右手に力を込める。ブラッドの右手を黒いオーラが包み込んだ。
「それは!? 龍の力か!!」
「そうだよ!!」
いちいちリアクションがめんどくさいやつだ。だが、この技なら触れずに攻撃できる。
今までは風を起こす程度の技で攻撃には使えなかった技だ。だが、クレインとの戦闘、そしてロジョンや赤崎との戦闘時の新技でこの技は進化した。
前回使った時にはこの技は兵器の足を破壊できるレベルにはパワーアップしていた。
ブラッドは右手をポイズンに向けて突きつけた。そしてそこから黒いオーラが飛び出す。
その黒いオーラは龍の顔になり、ポイズンの元へと飛んでいく。
「な、なんじゃありゃー!!」




