表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
241/354

 第239話  【BLACK EDGE 其の239 ジャングル決戦】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第239話

 【BLACK EDGE 其の239 ジャングル決戦】






 馬車が破壊されてしまったブラッドとフェア、スカイはジャングルの中で放り出されてしまった。




 そして彼らを猿の群れと巨大な猪が囲んでいた。




 馬車は猪の突進を受けたことで大破しており、猿達は武器を構えて威嚇している。




「獰猛……とはいえ、ここまでするのかよ……」




 ブラッドは猿達を見て驚く。




 このジャングルの動物達はナワバリ意識が強く、敵と判断すると徹底的に攻撃する習性がある。

 だが、ここまでしつこく追い回し、攻撃してくるのは初めてだ。




 猿達は武器を手に飛び掛かってくる。ブラッドとスカイはフェアを守りながら戦闘を行う。




 猿が剣を振り飛び込んでくる。ブラッドは剣を避けると猿を殴り飛ばす。スカイも猿の剣を受け止めると斬り込んだ。




 次々と猿達を倒し、それに焦ったのか猪に乗った猿はブラッドに向かって突進してくる。




 かなりのスピードとパワーだ。だが、ブラッドは猪の突進を受け止めた。そして猪ごと猿を持ち上がる。




「おぉら!」




 ブラッドは猪を投げ飛ばす。回転しながら猪と猿は木にぶつかると気絶して倒れた。




 ブラッドは猪を倒したと同時にスカイも残っていた猿達を倒しきったらしい。




 スカイは剣についた血をハンカチで拭きながらブラッドに聞く。




「この猿達って年中こうなんですか?」




「いや、前に来た時はもう少し大人しかったんだがな……まぁ、ほんのちょっとだが…………」




 そう、前にここにいた時は二、三匹をぶっ飛ばすとビビって逃げて行っていた。しかし、今の猿達はここで負けられないかのように必死だった。




「ま、ここで考えても分かんないな。先行くぞ」




 ブラッドが歩いて先に進もうとした時、




「待って」




 フェアはブラッドを呼び止めた。




「少しやってみたいことがあるの」




 そう言うとフェアは壊れた馬車の元へと行く。




「私の力は傷を癒すんじゃなくて、時間を戻す。もしかしたらこの馬車も戻せるかなぁって」




 フェアは馬車を指差しながら言った。




 グリモワールで力を使わされている頃は、傷の治療を中心にやらされていた。

 だが、力のコントロールができる前は小物を戻す練習をさせられていた。




 もうしばらく物を直すことはやっていなかったが、もしかしたら馬車も直せるかもしれない。そう考えたのだ。




「そうだな。一回試してみるか」




 馬車が元に戻るのならば、その方が嬉しい。馬で移動する手があるが、馬車の方が荷物も運べるし楽になる。




 フェアは馬車に手を伸ばすと、力を使ってみる。すると…………。




 馬車は材料の木材に戻ってしまった。




「…………スカイ。馬は操れるか?」









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ