第185話 【BLACK EDGE 其の185 ブルーバード】
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第185話
【BLACK EDGE 其の185 ブルーバード】
シャドーも目覚め、林にブラッド、シャドーと、ブルーバードのクロウ、クレインが集まっていた。
赤崎に負けたシャドーとブラッドをなぜ、ブルーバードが助けたのか。
四人は各々の体制で話を始める。最初にブラッドが聞いた。
「何故俺たちを助けた」
ブルーバードとは前に戦闘になったことがある。なぜ、そんな組織の人間が助けてくれたのか。
その質問にクレインは腕を組んだ状態で木に寄っかかり答える。
「私達の目的はお前達と同じだからだ」
「それは赤崎の兵器を止めることか?」
「ああ、あの男が作ろうとしている兵器はブルーバードにも脅威になる。だからそれを止めに来た」
するとシャドーが今度は質問する。
「なら俺を助ける必要はないだろ」
「ついでだよ。私はお前なんてほっとけって言ったんだが、フェザントのやろーがお前も寄越しやがったんだ」
それを聞いたシャドーは驚く。
「フェザントだと…………」
「ん? 知ってるのか?」
「ああ、まぁな」
シャドーはフェザントとは一度王都で戦闘になったことがある。あの時は決着がつかなかったが、かなりの使い手だ。
しかし、あの戦闘の時も感じていたが、フェザントはかなりのお人好しだ。戦闘の時には手加減をしていたし、今回もシャドーを率先して救ってくれた。
「ということは、フェザントと……クロウ、お前もブルーバードなんだな」
ブラッドがクロウの方を向くと頷いた。
「騙していたわけじゃないぜ。聞かれなかったから答えなかっただけだ」
カメリアに来た時にフェザントとクロウが一緒におり、その二人にブラッドは出会っている。
ブルーバードがブラッド達を助けたのは兵器を止めるためだ。そのため龍の適応者を赤崎に捕まらないようにしたのだ。
だが、そうなると一つ気になることがある。
「クレイン、お前が前に連れていた龍の適応者……女の子はどうした?」
クレインは前にレイラという緑髪の少女を連れていた。その少女は龍の適応者であり、クレインが操作してプロタゴニストの森で暴れていたのだ。
「レイラならスワン様と一緒だ」
クレインはそう答えた。
「そのスワンって誰なんだ?」
クレインの口からさっきからその人物の名前が何度か出ている。しかし、ブラッドはその人物が誰なのか知らない。
ブラッドはクレインに質問すると、
「ブルーバードの頂点に君臨するお方、組織のトップだ」