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BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
186/354

 第184話  【BLACK EDGE 其の184 助けられた】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第184話

 【BLACK EDGE 其の184 助けられた】





「なぁ、フェア達は無事か?」




 ブラッドが聞くとクレインとクロウは顔を合わせる。そしてその後クレインが答えた。




「知るか…………と言いたいところだが、無事だ。そっちにはスワン様が直々に向かったと聞いている。問題はないはずだ」




 それを聞いたブラッドはホッとする。この情報を信じるべきかはわからない。それにクレインが言ったスワン様という人物についても不明だ。




 だが、赤崎に捕まったわけじゃないのなら、兵器のエネルギーとして使われてはないということだろう。




 そしてそうであるのなら、




「お前らをぶっ飛ばして、情報を聞き出せばいいってことだな!!」




 ブラッドはそう言って構えた。




 クレインとクロウが一緒にいるということは、二人はブルーバードの関係者なのだろう。そしてそうなるとフェザントという人物もそうだ。




 そしてスワンという人物はブルーバードの偉い人だ。フェアとそいつの居場所を吐かせて、そこに行けば良い。




 戦闘体制のブラッドを見てクロウは焦る。




「待て待て待て!! この流れでなんで戦おうとするの!? 休戦!! 休戦の流れでしょ!?」




 クロウは両手を上げて降参の体制だ。そんなクロウにブラッドは言う。




「お前らなんて信用できるかよ」




「それはその通りだけど!!」




 クロウが焦る中、クレインはブラッドの意見に頷く。




「同感だ」




「同感じゃないよ!!」




 クロウが今にも戦闘になりそうな二人を見て、足をバタバタさせて焦る。

 そんなクロウを見て、クレインはため息を吐いた後腕を組んだ。




「だが、利害が一致してるのは確かだ。……フェアと子供達はお前に返す。それなら休戦できるか?」




「本当だろうな……」




「嘘なら後で私を殺せば良い」




「……分かった。休戦だ」




 ブラッド達はどうにか戦闘になることなく終わった。そんな会話が終わった時、




「……ぅ、うるせえな」




 シャドーが起き上がった。そして仮面をかぶることなくブラッド達の方を見る。シャドーの顔は金髪碧眼で顔が整っておりかなりのイケメンだ。

 そんなシャドーの顔を見たブラッドは、




「お前、そんな顔だったのか……」




 と声を出した。その言葉を聞いたシャドーは、驚いた表情をした後、仮面が落ちているのを見つける。




「きゃ!」




 シャドーは変な声を出しながら顔を隠す。




「今お前、『きゃ!』って言わなかったか? なぁ、今言ったよな? なぁ?」




 変な声を出したシャドーをブラッドは揶揄う。シャドーは顔を手で隠したまま、地面に落ちている仮面を拾って顔を隠した。




「それ以上言うんじゃね! 今殺されてぇのか!!」




 そしてブラッドに短剣を向けた。




「やるか?」




 ブラッドも拳を握り戦う体制だ。しかし、そんな二人にクロウが割って入った。




「もうやめろーー!!」








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