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BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
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 第179話  【BLACK EDGE 其の179 影の力】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第179話

 【BLACK EDGE 其の179 影の力】





 シャドーは自分の影を動かす。その動かした影は地面から離れて、空中に浮かび上がる。




 そしてシャドーを赤崎の炎の剣から守るように壁になった。




 シャドーの影に炎がぶつかると、炎は影に吸収されてシャドーの前から消えていく。炎は影の世界に転送されている。




 赤崎は剣を振り終えるが、シャドーには炎は届くことはなかった。




「……なんだ。この黒いのは…………」




 赤崎は突然目の前に現れた黒い物体を警戒する。




 シャドーは影を動かし、さらにはそれを空中に展開したことで、身体に疲労感が現れる。視界が不安定になり、足元もおぼつかない。




 しかし、これだけでは攻撃を防いだだけだ。




 赤崎の計画を止めるのがシャドーの役割だ。そしてブラッドを倒すのも…………。そのためにはこのまま逃げるだけでは意味がない。




 シャドーはさらに影を動かす。空中に張り付いていた影が空中で蛇のようにウネウネと動き出した。




 そしてそれは赤崎の方へと飛んでいく。




「……不思議な術だ」




 速度はゆっくり。蝶が飛ぶ速度だ。いや、蝶の方が早く、これでは蝶すら捕まえることができないだろう。




 シャドーの影が近づいてきて、赤崎は警戒する。後ろへと下がって距離を取る。これでは簡単に逃げられてしまう。赤崎を捕らえることはできない。




 いや、そんなことをする必要はない。もうすでにシャドーの作戦は完了した。




「くっ…………」




 力を使い果たしたシャドーは意識はあるが、体のいうことがきかず、足から崩れ落ちる。




 シャドーが地面に崩れると同時に、シャドーの影は消滅して元の場所へと戻ってくる。




 シャドーの影を警戒していた赤崎は、ホッとしたように胸を下ろす。その時だった。




「っ!? な、なぜ君が!? ………………」




 赤崎の前に現れるはずのない男が出てきた。その男は拳を握り赤崎に拳を振り下ろす。

 赤崎は顔面に食らう。




「………………ブラッドォォォォ!!」




 赤崎の前に現れたのはさっきまで赤崎の放ったビームにより、氷で拘束されていたはずのブラッドだった。ブラッドは自身の力では抜け出すことができずに、手足をバタバタさせて暴れていた。




 しかし、今、赤崎の前に現れて殴ってきたのは正真正銘のブラッドだ。どうやって抜け出してきたのか…………。




 赤崎は理解する前にブラッドに殴り飛ばされて、身体を回転させながら通路を吹き飛んでいく。そして地面に三回ほどバウンドした後、回転してそしてしばらく経って止まった。







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