第166話 【BLACK EDGE 其の166 隠し通路の探索】
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第166話
【BLACK EDGE 其の166 隠し通路の探索】
ブラッド、フェア、シャドー、アルファの四人は隠し通路を発見して、その隠し通路を進んでいた。
通路は人に反応して灯りがつくとか、四人が前に進むごとに先を照らしている。そして通り過ぎた通路の明かりは消えていく。
そしてしばらく進んだ後、四人はその先にある部屋にたどり着いた。扉を開けるとそこは本の並べられた個室。真ん中には机があり、設計図のようなものが置かれている。
「ここは博士の部屋か……」
シャドーは部屋を見てそう言った。そして部屋に入ると真ん中にある設計図を見始めた。
ブラッドとフェア、アルファもそれぞれ部屋の中を探索する。
ここには子供達は見当たらないが、何かヒントになるものがあるかもしれない。
フェアは部屋の本棚を見る。そこにはこの世界でよく買える本が多く並べられていた。
国での常識や文化の本。武器の製作などの本など。しかし、グリモワールで使われているような特殊な武器についての本はない。
そんな中、龍に関する本を見つけた。
一般的には龍は伝承上のものであり、実在しないおとぎ話だと思われている。本棚に並べられている本も同様に、上っ面だけの簡単な本だ。だが、伝承は書かれている。
龍の正体や歴史がそこには書かれていた。
フェアは昔にその本を読んだことがあったから、内容は知っていた。だからタイトルだけ見て内容を思い出したのだが、赤崎はこの本を読んで龍の力に興味を持ったのだろうか。
シャドーはアルファに机にあった設計図を見せる。
「なぁ、これについて何かわかるか?」
アルファはそれを受け取って見てみる。シャドーがそこから読み取れたのは、脚が八本ある機械の設計図だった。そしてその設計図の端にはエネルギータンクのようなものが書かれており、そこには龍のマークがあった。
「…………そんなことが……いや、不可能ではないか…………」
その設計図を見たアルファは驚く。そして部屋を探索している三人に伝えた。
「子供達がいそうな場所の目星はついた……でも、急いだ方が良さそうだ。父さんの計画はもう完成に近い!!」
アルファは焦るように言った。
アルファがその設計図を見て何を理解したのかは分からない。しかし、この部屋に子供達のヒントがこれ以上ないなら、次の場所に移動したほうがいいだろう。
ブラッド達は元いた通路の方へと戻った。