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BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
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 第160話  【BLACK EDGE 其の160 探せ】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第160話

 【BLACK EDGE 其の160 探せ】





 赤崎から逃げたブラッドとフェアは長い通路まで戻って来た。しかし、戻って来たところで施設内に爆音が響くと同時に大きく揺れる。




「……っ」




 ブラッドは揺れで倒れそうになったフェアを支える。そして揺れが収まると周りを見渡した。




「結構派手に暴れてる奴らがいるな……」




 ここはカメリアの街の地下だ。そんなところでこれだけ暴れていれば、上でも騒ぎになるだろう。




 表立って行動することの少ない組織であるグリモワールがここまで行動を起こすのは珍しい。この施設はかなり重要ということなのか。




 赤崎の話だとグリモワールを裏切った赤崎を消しに来たという可能性があった。しかし、ここまで大きく暴れていることを考えると、それだけが目的とは思えない。




「このままじゃこの施設もいつまで持つのかもわからない。急いで子供達を救出するぞ」




「うん、急ごう!!」




 ブラッドとフェアは長い通路を進んでいく。しかし、この通路を進んでいるだけで本当に子供達のいる場所に行けるのだろうか……。




 ロジョンに案内された部屋は特定の行動をすることで穴が開いて、下の部屋へといくことができた。ということはそのような部屋がある可能性の方が高い。




 ブラッドがそう考えながらも進んでいると、道に変化が起きた。




 おそらく侵入者が暴れた後なのだろう。道が途中からボロボロに荒らされており、壁や天井は破壊されて、岩盤が剥き出しになっている。




「この先に侵入者がいるか……」




 この先ではロジョンと侵入者が戦っている可能性が高い。今の状況で二人が向かえば、三つ巴の戦いになるだろう。




 赤崎も追いついてくるだろうし、こちらにはフェアがいる。ブラッド達が不利なのは確かだろう。




「どうするフェア?」




 ブラッドがフェアに聞いた時、フェアが何かを見つけた。そして荒れた地下を進んでいく。




「ブラッド、ここ!!」




 フェアが向かった先には横に道が続いていた。おそらく通常の状態では見つけられなかった隠し通路だ。だが、侵入者が破壊してくれたおかげでその道が露わになっていた。




「きっと子供達はこの先にはいない。だったらこういう隠し通路の方が可能性がある」




 そう言うとフェアは通路に進んでいった。




「おい、一人で行くな」




 ブラッドもフェアを追いかけて隠し通路を進んでいく。




 フェアの言う通りこの道を進んでいても子供達に会える可能性は低い。なら、この隠し通路を進む方が可能性はある。






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