第148話 【BLACK EDGE 其の148 カメリアへ向けて】
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第148話
【BLACK EDGE 其の148 カメリアへ向けて】
王都ガルデニアを出発したブラッドとフェア。そんな二人が目指すのはカメリアという街だ。そこに子供達がいるとクリスが言っていた。
その言葉を信じて先を急ぐ。
そしてついに辿り着いた子供たちがいるという街カメリアだ。
「ここがカメリア……」
そこは煉瓦造りの家が多く立ち並ぶ街で、3階建ての建築も多く並んでいる。建設途中の王都と比べるともしかしたらこっちの方が栄えているのかもしれない。
そんなカメリアの街に着いたブラッド達だが問題があった。
馬車を止めた二人は馬車の中で話し合う。
「カメリアには着いた。だが、それ以上の情報がないんだよな」
そう、この街の地下に子供達がいるとクリスには教えられたが、それ以上の情報はクリスでも得ることができなかったのだ。
「まずは情報収集か……」
そして二人は情報を得るために街を探索することにした。そして早速、
「お、よぉ!! お前ら久しぶりだな!!」
「ん、お前は……クロウか……」
そこにいたのは赤毛の少女クロウ。
「馬車で来たかったのはこの街だったのか」
彼女はナンフェア村でブラッド達と出会い、馬車を譲った人物だ。どこかに急いで向かう用事があったようだ。
するとクロウは首を横に振る。
「いや、王都に行くのが目的だったんだけど、途中でその必要がなくなってな。それでここにいるんだ」
クロウも何か事情があって旅をしていたようだ。知っているかは分からないが、一応クロウにも聞いてみることにした。
「なぁ、この街に地下ってあるか? 俺たちはそこを探しているんだが」
「地下……か。俺達もそこに用があって探してるんだ。どうせなら一緒に探さないか?」
地下をクロウも探している?
「なんで地下を探してるんだ?」
ブラッドが聞くと、横から男性が現れた。
「あ〜、まぁ、地下の調査ってやつかな」
その男は青髪でかなり体格がいい。ヒューグと同じくらいの大きさだ。
「あなたは?」
ブラッドが聞くとその男は頭を掻きながら答える。
「フェザントだ。ま、こいつの上司みたいなもんだ」
フェザントはそう言うとクロウの肩に手を置いた。クロウは嫌そうに肩を動かしてフェザントの手を退ける。
「ま、あんたらも地下探してるんなら、一緒の方がいいんじゃないか?」
フェザントはそう言ってくる。確かにそうだ。
「分かった。そうしよう」
こうして一緒に地下を探すことになった。