表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
149/354

 第147話  【BLACK EDGE 其の147 ガルデニア】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第147話

 【BLACK EDGE 其の147 ガルデニア】




 川を渡ったブラッドとフェアは馬車を手に入れて、プロタゴニストの森を超えた。




 そして王都ガルデニアまで戻ってきた。




「カメリアまでは後どれくらいかかるの?」




 検問を待っている間、フェアがブラッドに聞く。




「ああ、王都から北に進んで、半日で着くところにカメリアという街がある。目的地はそこだな」




 目指す街の名前はカメリアだ。その街の地下に子供達がいるとクリスが教えてくれた。




「でも、出発前にここで準備をしないとな」




 ブラッドはフェアと共に王都に入ると馬車を止めて、買い出しをすることにした。




 必要なものを買っていると、見覚えのある人物がやってきた。




「よぉ、ブラッドとフェアじゃないか」




「ヒューグか」




 そこにいたのは大剣を背負った男ヒューグだった。ヒューグはブラッド達を見つけて声をかけてきた。




「どうだった、子供達は助けられたのか?」




 ヒューグが聞くとフェアが答えた。




「これから助けに行くんです。やっと居場所が分かりましたから」




「そうか、頑張れよ」




 ヒューグはフェアの頭を強く撫でる。




 フェアは撫でられながらヒューグの方を見る。




「ヒューグさんも力を貸してくれませんか?」




 これからどんな相手と戦うことになるか分からない。仲間は多い方がいいだろう。それにヒューグはブラッドと同じくらいの戦闘能力を持っている。




 グリモワールが出てきたとしても、ヒューグなら戦うことができるだろう。




「俺が…………か」




「はい、ヒューグさんがいれば…………」




 しかし、フェアがそこまで言ったところでブラッドが止めた。




「すまんな。怪しい連中が近づいてるって聞いて、少し焦ってるんだ。だが、お前はここを離れるわけにはいかないしな」




 ブラッドが言うとヒューグは寂しい顔で頷いた。




「ああ、すまないな。フェア。俺は力になれないんだ……」




「いえ、私こそすみません…………事情も知らないのに……………」




 そうだ。ヒューグは王都でやることがあるためここに残っているんだ。フェア達の問題に巻き込むわけにはいかない。




 しばらく三人で話しながら買い出しをした後、ヒューグと別れて、ブラッド達は馬車に戻った。




 そしてカメリアに向けて再び出発した。




 ブラッドとフェアの二人だけでグリモワールの施設に潜入することになる。戦力がどれくらい集まっているかは分からないが、危険な戦いになるだろう。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ