第135話 【BLACK EDGE 其の135 廊下の奥へ】
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第135話
【BLACK EDGE 其の135 廊下の奥へ】
フェアはイエティの傷を癒すために向かおうとするが、死人達が邪魔をしてくる。このままでは向かうことができない。
「フェア、行くぞ」
そんなフェアを先へと行くように指示するブラッド。
「でも……」
「今は敵に邪魔される。なら早く核を壊したほうがいい」
そう今傷を癒しにいったとしても囲まれてしまってはやられてしまう。なら、二人が先に行って核を壊しに進んだほうが良い。
「分かった。すぐ戻ります!」
フェアとブラッドはクリスが示した二階の廊下へと進んでいく。
その二人を追いかけようと剣を持った死人が動くが、その死人の前にクリスが立ち塞がった。
「私の家族に手を出したらどうなるか。見せてあげるわ」
ブラッド達は廊下を進み核のある部屋を探していた。
死人達は次々と増えてきていて、行く手を阻んでくる。そんな死人達を倒しながら奥へと進んでいった。
そして廊下の奥にある最後の部屋を開けた時、そこにあった。
「ブラッド! あったよ!」
「よくやった、フェア!!」
部屋は物置部屋のようで多くのものが箱にしまってある。そんな部屋の中央に青いガラスのような球体に包まれた一枚の紙があった。
それは淡い光を放っており、おそらくそれがこの死人を召喚している術の書くなのだろう。
核のある部屋には今のところ死人はおらず。真っ直ぐ行くだけで手が届く。
「急ぐぞ」
ブラッドはフェアを連れて部屋の中に入る。しかし、
部屋に入ったと同時に核の目の前に魔法陣が現れて、そこから一人の死人が現れた。
その死人は剣と盾を装備している。ブラッド達の行手を阻むように現れると、その死人は切り掛かってくる。
「くっ!」
ブラッドはフェアを抱き抱えると、そのまま後ろに飛び上がりその死人の攻撃を躱した。
「このタイミングで出てくるってことは……。見られてるのか?」
さっきの剣を持った死人のように他の死人とは違い、戦闘能力が高いようだ。不意打ちができるほど、精密ではないようだが召喚の場所と時間を操作しているようだ。
「どうしよう。もうすぐそこなのに……」
「まだだ。俺が奴の動きを止める。その隙にフェア、お前があれを破壊してくれ」
もしも敵が死人でないのなら、基本戦闘能力はブラッドのほうが高い。しかし、さっきまでの敵と同じく、この敵も疲れもなければダメージも感じないはずだ。
そうなるとかなり厄介な敵ということだ。