表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
109/354

 第107話  【BLACK EDGE 其の107 キースの娘】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第107話

 【BLACK EDGE 其の107 キースの娘】





「うちの馬鹿が迷惑をかけました……」




 水色髪の少女は深々と頭を下げる。




「いやいや、いつものことだし…………」




 ブラッドはやれやれと言う表情だ。しかし、ブラッドには気になることがあった。




「君はキースの仲間か? あのキースが意外だな…………」




 ブラッドが過去にキースあった時は一人で仕事をしていた。孤高の賞金稼ぎという感じだったのだ。それが今は仲間がいるとは驚いた。




 しかし、水色髪の少女はほっぺたを掻く。




「まぁ、そうなんですが……」




 するとキースがため息を吐く。




「こいつは俺の娘だよ……」




「え? 今なんて……?」




「二度も言わせるな!!」




 ブラッドは口を開けてめっちゃ驚いた。




「驚きすぎだ……」




「いや、お前結婚してたのか……」




 ブラッドは予想外の展開に固まってしまう。




 フェアが少女に名前を聞く。すると少女は、




「スカイです」




 少女はスカイと名乗った。




 キースの子供とは思えないほど可愛い娘だ。




 だが、キースは腕を組む。




「てか、お前も結婚してたんだな」




 そう言いながらフェアの方を見た。




「違うわ!!」




 フェアのことは冒険仲間だと説明し、今は賞金稼ぎではないとキースに伝えた。




「そうか。賞金稼ぎをやめたのか……」




「キース。お前はどうなんだ?」




「俺は現役だ。まだバリバリの賞金稼ぎだ!」




 キースはそう言って自慢する。




 家族がいるのにそんな仕事をしてて良いのだろうか。収入も安定しないし、危険な仕事だ。恨みをもたれることだってある。




 だが、そんなキースをスカイは自慢する。




 フェアよりは歳上ぽいが、めっちゃお父さん好きなのが伝わってくる。




「私もパパみたいに賞金稼ぎになりたいんです」




 そして悪い方に影響も受けているらしい。




 どうやら今回二人で行動していたのは、仕事の見習いとしてらしい。賞金稼ぎとしてどんな仕事をしているのか、どんな危険な仕事なのかを近くで見せるためだったらしい。




 そして今は賞金稼ぎを捕まえて村に連行。次の標的を探しているところだった。




 キースはブラッドの耳元でコソコソと相談する。




「なぁ、ぶっちゃけ俺って強い方だよな…………」




 キースは不安げにそんなことを聞いてきた。




 龍の適応者のブラッドや馬鹿力のヒューグに張り合っていたんだ。弱いはずがない。




「何言ってんだよ……お前らしくない……」




「スカイの奴…………俺より強い。天才かもしれん」




 本当なのか嘘なのか。だが、なんだか親バカ臭を感じ取ったブラッドだった。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ