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BLACK EDGE  作者: ピラフドリア
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 第105話  【BLACK EDGE 其の105 雪山の旅】

 BLACK EDGE



 著者:pirafu doria

 作画:pirafu doria



 第105話

 【BLACK EDGE 其の105 雪山の旅】




 ソリに乗ったブラッドとフェアはジャスマン村を出発した。




 これから向かうのは雪山の村、リス村。ジャスマン村では館に関する情報を得られなかった。アリエルは雪山にある館に行けと言っていたが、どこにあるかまでの詳しい情報は教えてくれなかったのだ。




 そしてジャスマン村で情報収集をしていると、リスという村を紹介された。そこにはこの雪山の大地コスモスに詳しい老人が住んでいるのだという。

 雪山のありとあらゆる場所を旅して、まだ謎の多いこの地を知り尽くしていると言われる人物だ。




 その老人に会えば、館について情報を得られるかもしれない。そのためまずはリス村を目指すことになった。




「ねぇ、ブラッド、もうあんなに村が遠いよ」




 フェアはそう言って後ろを振り返る。ブラッドも後ろを見ると、まだ出発から5分しか経っていないというのに、もう村が小さく見える。




「ああ、こうこんなに進んでるとはな……。これならすぐに村につけそうだ」




 雪山の天候は危険だ。吹雪になれば、自分の位置もわからなくなるし、体温も下がる。

 だが、今日は快晴だ。遠くにある村もはっきりと見えるほどだ。




 天候が変わる前に早いところ目的地に着きたいと思っていたが、これなら問題ないだろう。




 だが、ブラッド達が進み村が見えなくなってきた頃であった。




 後ろから何かが近づいてくる音がする。雪を掻き分けながら猛スピードでブラッド達の後ろを追ってくる。




「何あれ?」




 フェアは後ろを見るが、まだ距離があるため、はっきりとは見えないがソリに乗った人たちが猛スピードで追っかけてきている。




「ブラッド、誰かが来てる!!」




 フェアはブラッドに教える。




「ああ、追っ手か…………。フェア捕まれ」




 ブラッドはフェアにしがみつくように指示をする。そしてソリのスピードを上げる。




 グリモワールの追っ手がここまでやってきたのだろうか。




 ブラッドはソリのスピードを上げたが、スピードはあちらの方が早い。徐々に距離を詰められている。




 もうすぐ後ろまで来ている。フェアが追っ手を確認すると、それはフードを被った人たちではない。




「ブラッド、グリモワールじゃない!!」




「なんだと!?」




 水色の長髪の男と、水色の髪をした少女の二人組だ。

 グリモワールの関係者なら大抵はフードを被って仮面をしているはずだ。しかし、そんな姿ではない。




 そしてブラッドは男の方に面識がある。




「あいつは…………」




「久しぶりだな。賞金稼ぎブラッド……」




「キース!!」








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