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自分の小説を愛せる時間

 〇最初に


 皆様は小説を書いたことがあるだろうか。



 書いたことがない人でも、小説を読むのならばこの話は最後まで聞いて欲しい。

 ランキングなどを見ている人達には知って欲しい。なろうには私みたいな底辺がいることを。


 〇自分の小説は最高である

 まず前提として、小説を書くためにはどんなものを書くか(構想)を決めないといけない。

 構想を練る方法は色々あるが、ここでは閃いた場合について話す。…決して私がそれ以外の方法を知らない訳ではない。


 ある時、こんな小説があったら絶対に面白い、そんな考えを抱くことがある。特に風呂に入っている時には電流が走ったかのような閃きをする。

 だが、その気持ちは時間により風化する。夢の内容を次第に忘れるように、何故その小説が面白いと思ったのか忘れてしまう。


『鉄は熱いうちに打て』という言葉がある。

 まさにこの事だろう。私の経験では、思い付いた小説を面白いと思えなくなるまで2〜3時間ほどの猶予がある。人によっては違うだろうが、数時間の範囲だと思う。

 だが、小説は書いて終わりではない。投稿する際に内容を改めて確認するのだ。突然思い付いた小説なんて、矛盾があって当たり前だ。天才でもない限りミスはある。

 そこでミスを修正して投稿、となる。が、小説を書き終わった時点でその話は完結している。本人が書ききった、と思って内容を確認する時、大体は客観的に見ようとするだろう。そこで、分かってしまう、分からされてしまうのだ。

『なんか、詰まらなくない?』


 結局のところ、自分の小説が最高だと思えるのは思いついてから数時間に過ぎない。

 書き続けていられる人は、次の話に当てはまるのだろう。


 〇それはノンレム睡眠のようにやってくる

 小説を愛せなくなってしまった時、何が残るか。

 投稿されたという事実が残る小説だ。

 

 なら何故連載作品が大量にあるのか。

 投稿を続けられているのか。

 その答えは、睡眠にある。人間は寝てしまえばスッキリするし、翌日ぐらいにはまた小説が書きたくなっている。

 要は、小説を書いている人は常に小説を書きたいと思っている訳では無い。

 小説を書きたいと言う気持ちとそうでも無いという気持ちが周期的にやってきている。


 ノンレム睡眠を考えるとわかりやすいかもしれない。眠りが浅い時と深い時が周期的にやってくるのと大して差はない。

 だが、ノンレム睡眠の周期は時間が経つにつれ狭くなっていくのに対し、小説を書こうという意欲は、次第に書きたくない気持ちの時間が増えていく。


 〇自分の小説を否定するな

 時間が経つにつれ、小説を書こうと思わなくなる。だが、時間の影響はそれだけでは無い。

 話数を積み重ねる事に考えていた理想の小説とかけ離れていき、それがまたモチベーションを下げるのだ。

 しまいにはこんなはずではなかったなどと言い、過去に投稿した話を大きく変えることもあるだろう。

 だが、それは違うのではないか。小説家になろうは自分が書きたいものを書くところで、改変するのは過去の自分を否定することになるのではないか。


 別に、改変が悪だとは思わない。小説をより良くしようとして改変するのだから。

 私が言いたいのは、何も考えずに改変する前によく考えて欲しいということだ。

 内容が悪いから変える、気に入らないから変える、それを繰り返していった場合、小説を書く時に改変前提で書いてしまうのではないか。


 小説は何回も何回も何回も書き直して納得する話を作ろうとして生み出される。だが、後で変える前提の話が面白いわけが無い。そこに熱意はなく、何か大きな伏線がある訳でもないだろう。

 そんな小説を書くぐらいなら、最初から最後まで自分を貫き通すべきだ。

 この部分は良くなかったというのなら、それを次に活かせ、後ろを見て完璧にしようとしたって無理な話である。

 そういう悪い所も含めての自分の小説だという認識をして欲しい。


補足

後で変える前提の話、というのは展開やキャラの発言など、よく考えずに適当に書いてしまう話のことを指します。推敲や修正を否定している訳ではありません。


 〇自分の小説を愛せなくても

 小説を愛せなくなっても、その小説を評価してくれた人やブックマークをしてくれた人を裏切ることはしてはいけない。

 その人たちは貴方が書いた小説を良いと思ったんだから、そこに自信を持たないでどうする。

 自分が書いたんだから詰まらないに決まっている。そんな事を言う暇があるなら、読者がどこを気に入ったのか考えて探せ。貴方が愛せなくても、貴方の小説を愛せる人はいる。


 似たようなことを聞いたことがあるかもしれないが、それでも言わせてもらいたい。

『貴方の読者が愛している貴方の小説を信じて』

 愛が冷めてから急に愛せるならとっくの昔にそうなっている。だから、無理に愛そうとはしなくてもいい。だけど、否定はしないで欲しい。


 〇最後に

 こんな無茶苦茶な文章を読んでくれた読者様に感謝を。こんな駄文から何かを感じ、考えてくれれば良いなと、思います。


 この小説は、連載中の小説に手が付かない自分を何とかしようと考えて生まれたものです。先の展開が考えられなくなって、最初の話を弄ってしまおうかと考えた時に、それってどうなんだろうと思ったのがきっかけです。


 誰もが最初から出来るわけでは無いし、最後に上手くいってる保証もありません。それでも、頑張って完結させられたらどれだけ嬉しい事なのか、未だ完結まで小説を書けない私には分かりません。


『ここが良かった』などのような感想が貰えれば、その小説はもっと良くなるんだろうとは思いますが、普段からしていない限り難しいですよね。

 なので、私に下さい。

 感想を書く際に何も気にする必要はありません。

『さっさと更新しろよボケ』でも良いです。

 まあ、流石に冗談ですが、それは置いといて。

 小説でも何でもそうですが、最初の1歩はとても重いです。続けようとしても、どこかで息切れして止まってしまいます。1人なら、そこで終わってしまうかもしれません。ですが、そうじゃないのなら……。

 皆様で、その1歩を手助けしてみませんか。




最後は口調が変わってしまいましたがあまり気にしないでください。そっちの方が楽だったんです。書いた後に気付いても遅かったのですが。


※感想でご指摘がありましたが、改変前提で小説を書くのはどうなのか、ということが言いたいのであり、改変自体が悪とは言っているわけではありません。

誤解を招くような書き方をして申し訳ありません。

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― 新着の感想 ―
[一言] すみません、ちょっと共感できませんでした。 何故なら私は過去の自分と決別し、自分の作品を改変することになんのためらいもないからです。 誤解しないように言っておきますが、他人のために改編するわ…
感想一覧
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