第5話 防衛開始
投稿遅れて申し訳ありません!
投稿はしっかりしていきたいので、これからもどうぞよろしくお願いします!!!
〈種族クエスト ゴブリンの集落を守れ
が開始されます〉
偵察をしていたゴブリン達が帰ってきた
冒険者達がやってきたようだ
洞窟の中から様子を伺うと、偵察どおり5人いる
冒達者の構成は前衛2人、盗人だろうか偵察職が1人、後衛が2人のようだ。前衛のうち1人は少し年齢のいったおじさん、探索など慣れているのだろう、落ち着いているように見える。他の4人は様々な反応だ、スカウト職っぽい男の子は落ち着いているように見えるし、前衛職っぽい青年は自信を感じさせる
何か洞窟の前で話し合っている、作戦会議でもしているのか
石でも投げておびきよせてみるか
一番キレそうなやつにポイッっと!! !
ベチッ、うわ痛そ……
なんか言ってるけど遠くて聞こえん……
うわ、あの顔は人の顔じゃないよ、もうあっちが魔物みたいやん 走ってくる!!!ヤバい、ヤバい!
急いでグループAのゴブリン達に退くように伝える
…………ちょいまち、これチャンスなんじゃ
「おまえら、突っ込んできたやつを穴に落とす!手伝ってくれ!」
「ワカッタ」「ワカッタデゴザル」
Aグループは少数ではあるが、ゴブロウに次ぐ実力派で構成されている訳なんだけど、1ゴブリン癖が強いのがいるのはもう気にしない……そう気にしないのである……
キレてついてきたやつは、片手にランプ?、ランタンみたいなのをもっているからか、そこまで速くは走れないみたい
これなら……一定の距離を保ちながら穴まで案内していく
……よっし落ちたぞ!ここまでうまくいくとは、想像以上にこいつがバカだったな……
遅れて4人がやってきた
穴の近くで準備していた弓矢部隊グループCが一斉に弓矢を放つ。
決定的なダメージとはいかないが、少しずつ冒険者達のHPを削っている
ここで、後衛の女(魔法使い的な職業なのだろう)が呪文が唱えられ、ルーンが杖の先に浮かんでいく
(あれが魔法か、まあ撃たせる気はないけどなぁ!)
ここで俺は口笛を目一杯洞窟に響かせた!
魔法の詠唱が止まる、いややめるしかなかったのである
そう、この口笛はグループB、すなわちゴブロク達の攻撃の開始の合図だ。
そっからはめちゃくちゃ展開が早かった
強襲に遭った冒険者達はすぐに慣れていそうなおっさん戦士が後衛のカバーに入ったが、1人で2人をかばいきれる訳もなく魔法使いの1人が倒れ、ポリゴンのようなものになって散ってしまう
(プレイヤーだったのか……)
明によると……この世界のNPCは死んでしまえば、生き返ることはないらしい。その結果次第でイベントだってこの世界の行く末も変わっていくっていうのがこのゲームのポイントなんだと熱く語っていた
そのときにプレイヤーかNPCか見分けるときの方法として死んだときの表示に違いがあることを聞いたんだよな
でも、聞いたときはうんうんって聞いてたけど、よく考えたら手遅れだよな、殺した後の表示の違いなんだから
と3時間前くらいのことを思い出しながら、知らず知らずのうちにPvPしてたのかぁと呆けていると
…………
ボォンという破裂音と共に煙が洞窟内に充満する
(なんだ!!!)突然の出来事に動けずにいると、
俺の鼻が匂いの動きを感じる、ここだ!とおれは勢いよく防衛前に渡されていた錆びた剣をふるう
「きゃっ」
え、声かわよ……いやいや、今は敵だ!
別にリアルで全然女の子と話してないから、耐性がなくてだいたい女の子の声は可愛く聞こえるとかではない、決してない、断じてそうではない。
どんなに声が可愛かろうと逃がさねーぞ!
『鬼歩術・閃歩』
一瞬で女の懐に入り込み剣をふるう。きれいに剣が決まり女はポリゴンとなって消滅する
段々と煙が晴れていく、そこにはすでにおっさんと盗賊職系の男の子はいなくなっていた。
終了の合図がないな、あ!!!
落っこちた奴忘れてた……穴に近づくにつれて、段々と青年の声が大きくなっていく
『、ケロ、スケロ、助けろよ!!!』
特に生かしておく理由はないので上から木の槍で突っついてじわじわとHPを削っていく
『いた、いたい!やめろよ!!!』
青年君も必死の抵抗としてなのか持っていた剣を投げてきた。まあ少し気を抜いていたとはいえ、特に当たるわけもなく青年のHPは0となったのかポリゴンとなって散っていった
ここでついに……
《種族クエスト ゴブリンの集落を守れ
のクリアを確認》
《経験値が付与されます》
お、レベルアップじゃん!
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PN:セツカ LV:5⇒8
種族名:ゴブリン
HP(体力):30⇒35
MP(魔力):7
STM (スタミナ):18⇒20
STR(筋力):15(+2)⇒18(+2)
INT (知力) :7⇒9
DEX(器用):10⇒12
AGI(敏捷):15⇒20
VIT (耐久) :13⇒15
MND (精神力) :9⇒10
スキル 〈SP7〉
【徒手術】Lv1【受け流し】Lv1【嗅覚強化】Lv2
【鬼歩術】Lv1
装備
武器:錆びた剣
頭:無し
胴:無し
腕:無し
腰:麻の布切れ
足:無し
アクセサリー:無し
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《称号〈ゴブリンの戦術家〉を獲得》
ゴブリンを指揮し、勝利したものに与えられる称号
ゴブリンの統率能力に微小補正
まさかのゴブリンonly……なんて思っていると
「移り者殿、いやセツカ殿本当に助かりました。
この集落にまだ住み続けられるのもあなた様のおかげでございますぞ。ここで提案なのですが、我らの集落を拠点として使われてはいかがでしょう?」
「あ、はい!お願いします」
実は拠点があるとどうなるのか、よく分かっていないのだが、そこは後で明にでも聞いておこう
そいえば、聞いておきたいことが……
「すみません、ゴブヘイさんここら辺にいる魔物って自分じゃまだ倒せないですかね?」
「1人では厳しいのかもしれませんなあ、ですがゴブリンの強みは数。グループで行けば勝機はありますぞ
もし、行かれるのであればゴブロクとゴブスケを連れていくとよいでしょう」
「了解です、ありがとうございます」
ついでにいうと、ゴブスケっていうのはおれと一緒にAグループとして動いた2人のうちの癖がつよい方である
あ、すっかり忘れてた、あの青年君が投げた剣拾わんと、ここら辺に…………
あった!!!えっと何々……
鉄の剣ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
作りはしっかりしているが粗悪な鉄でできた剣
攻撃力+6 (作成者 テツヘイ)
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初めての冒険だったんだろうし、十分な剣だよな
初ログインにしては色々あったし、充実してたな
えっと、今のゲーム内時間が28:30、始めたときは25:00 っていうのも、この世界なんと36:00まであるらしい
で、現実世界での1時間がこっちでいう3時間ってことはまだ向こうでは1時間しか経ってないな。
え!1時間…………まだ21:30くらいなのか
俺がVRに慣れてないとはいえ、1時間でこの満足感と疲労感、戦闘の迫力、もうここまでくると恐さまで感じてくるな……
ちょうどいい感じに疲れたし、食事と風呂ついでに明にでも連絡してみるか、一緒したりできるかもだし……
『一方、明』
よし!!!キャラクリエイトはβテストの時のデータ使えたし、今日も配信しながらしよっと……
ゴブリンか~、雪くん大丈夫かなぁ、ヒトとかなら一緒にできたのに!言っとけばよかった……いや!いかんいかん、こんな暗い顔してたらリスナーさんに迷惑かけちゃう。気合い入れて、ニコッと!えっと、「メニュー、配信設定、いつもどおりの設定に……ん、カメコってなんだろ?」
検索してみよ……ふむふむ配信サポートAIカメコ、第三者の視点で配信が取れるってことなのかぁ
顔出しっていうのか分かんないけどちょいといじってるから顔バレはだいじょうぶだし、カメコONにして!
準備完了! 『配信開始!!!』
「みんな~、こんばんは!」
・いちげと!
・うわ、1コメはや!こん!
・βテスト振りやけ、久しぶりやね~
・おひさ!!!
・てか、この視点なに?
続々とコメントがきてる、久しぶりなのにみんなきてくれてありがたいなぁ
「βテストぶりだね!いやもうまじ、私は言葉では言い表されないほどこの日を待ち望んどったよ!!!」
・βテスターの抽選は当たらんやったけど、第1陣には当たったから今日からやっとメイちゃんと同じプレイヤーやわ!
・おれも!
・当たった方おめ!
・俺の事はいい……先にいけ!第2陣では絶対にぃ!
・外れとる奴の方が多いやろなー、第1陣って、80000本とかやろ?
・ダウンロードするデータの量が多すぎて、ダウンロード版の販売は中止されたし
「だね~、でもやってる人無言でフレ申とかやめてよ!怖いから!!!」
・やなww
・それくらいは分かるわい!
・この視点なんなん?
・視点気になるは思った
・うんうん、視点気になる!
「これはね……ワッ!!!」
・めいちゃんの顔…………
・びっくりしたー、でもかわよ
・kwii
・顔まで女の子みたい……
・中性的な弟キャラって存在するんや……
「えへへ、ありがと!!!撮影者さんはカメコっていうAIらしいよ、よくわからんけど!ってことで雑談はここまでとしてゲームプレイしてくよ!」
・よくわからんは草
・がんばってー!!!
・レベ上げがんばっぞ!
・今回もエルフやけど、闇エルフめざすん?
「あー、闇エルフはβテストで達成できたから、違うのやるかも!」
・りょ!
・りょ!
・闇めいちゃんもかわいかったな
・それな
・それな
…………