第2話 ゴブリン集落?
転送の合図だったのだろう、眩い光に目を閉じてしまう
目を開けると暗い森の中だ、そりゃ町のど真ん中にゴブリンの集落はないだろうし、納得だわ
明に連絡いれてみるか、色々聞きたいし
てか、最近のゲーム機器はメッセージアプリとも連携できんのかよ、便利なもんやなぁ
『キャラメイクまでおわったん
だけどどうすんだ?』
『あ、はやいね!
種族なんにしたの?』
『えっと、ゴブリンだな』
『えっ、ゴブリンかぁ……』
『あ、だめだったのか?』
『ダメではないんだけどね……』
何をそんなに驚いているんだろうか、魔物選ぶのは少数派だったか
『明は種族何にしたんだ?』
『僕は、エルフだよ~』
『エルフか
なんか似合うな』
『そ、そう?ありがと!』
『あ、あとβテスターが多い
からプレイヤーとは戦わな
い方がいいかもだよ!』
『りょかい、
質問なんだけどまずは
このエリアのボスを
倒すんだっけ?』
『そだと思う!レベル上げとかも
だけど、魔物側はプレイした
ことないから、詳しくは
わかんないから聞いとくね!』
『分かった、迷惑かけるわ』
『全然いいよ~!』
ふむ、魔物選んだのは失敗だったのか……まあ、なんとかなると思いたいな。よし、とりあえず動きを確認しよう
……うむ、なんというか身体が小さくなったからかすばしっこくはなっているような気はする
ステータス見たいときって……
「ステータスオープン?」
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PN:セツカ LV:1
種族名:ゴブリン
HP(体力):20
MP(魔力):5
STM (スタミナ):10
STR(筋力):8
INT (知力):5
DEX(器用):5
AGI(敏捷):10
VIT (耐久) : 8
MND (精神力):6
スキル
無し
装備
武器:無し
頭:無し
胴:無し
腕:無し
腰:麻の布切れ
足:無し
アクセサリー:無し
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まあ、始めたてならこんなもんだよな……
それにしても、ゲームなのか分からなくなるほど
風景に現実味があるなぁ
操作感を確かめながら、集落を探していると
「オマエ、ダレダ」
わ、びっくりした、なんだゴブリンか
思ったより、キモくない……訂正ちょいキモい
いや、ゴブリンに対して嫌悪感が無いのは、自分がゴブリンだからなのか?……
「集落を探してるんだけど」
「ツイテコイ、アンナイシテヤル」
思ったより見つからなかったからありがたい申し出だな
やはり、見つかりづらいところにあるのだろうか
と、案内されついていったところは洞窟だ。中は迷路のようになっているけど、これは覚えてないとやばいな
「コノオクニ、オサガイル。アイサツシテオケ」
というと、名前は知らないからゴブリンAとでもいっておこう、ゴブリンAは行ってしまった。この奥に長がいるのか
「失礼します……」
仕切りを開くと、そこには年老いたゴブリンが布に座っていた
「新入りかのう?」
目の前の年老いたゴブリンはゴブリンAとはちがい、言葉を流暢にしゃべるようだ。
「お主移りものか、すぐに立ち去るが吉であるぞ」
移りものとは、プレイヤーをNPC(AIであるわけだが)
を呼ぶときの総称のようなものである (明情報)
「そうですが、なぜでしょうか?」
一応、目上の人だろうから敬語使っとくか
……ゴブリンだけどな
「そろそろ、冒険者どもが攻めてくるであろう
数が儂らだけでは捌ききれんのだ。移りものには生き返る力があると聞くが、代償があるとも聞く。そうなるよりはお逃げくだされ」
《種族クエスト ゴブリンの集落を守れ》
を受注しますか? yes/no
おっと、いきなりゴブリンの集落を捨てて逃げるか、守るか選択があるのか
えっと、どうしようかな。正直勝てる気はしないなぁ……
まず、魔物すら闘ったこともないのに冒険者に勝てるはずがないしな……いや!ここで断ったら、ゲーマーの恥!
よし、それじゃあyesだ!
《種族クエスト ゴブリンの集落を守れ》を開始します
開始時間はゲーム内時間で2時間後です
「戦ってくださるのですか、この集落の長として、その決断に感謝いたします。共に守りきりましょうぞ」
この2時間で備えろってことだよなぁ
よっしゃ燃えてきたな!まずは設備と戦力だよな
「戦える者を集めてほしいのですが、よろしいでしょうか?」
「分かりました、ゴブロク戦える者を集めてきてくれ」
「リョウカイデス」
仕切りの奥で待っていた武器をもったゴブリン、彼がゴブロクであるらしい
よし、洞窟の地図作っておくか……
バンバン投稿していくのに、ひよってるやついる??
いねーよな!!!投稿するぞ!!!ってことで
できるだけ毎日投稿してくんで、読みに来てもらえるだけでもまじ感謝!!!