第1話 初めてのVRMMORPG
『光と闇あなたは何を信じますか?』
……か、なんか厨二くさいとか思ってしまうのは俺だけなのだろうか
まあ、そんなことは置いておいて、まずは明が言ってたようにヘッドギアのセットアップからだな
えっと、明からのメッセージによると『とりあえず、自分の生体情報的なのの登録から!その後アカウントと…………だよ!』
「とりあえず、設定してみっか」
機会音声にしたがって、順序よく進めていく……
「よっし!これでやっとゲーム始めれんのか」
ゲームのサービス開始時刻は20:00
ただいまの時刻……20:30
まあ、30分くらいならそこまで
遅れてないみたいなもんだろ
えっと、起動っと……
《 ALL- Z GAMES 》
このゲーム会社「モントルノストーリズ」の開発元じゃねーかサービス終了しやがってぇ、
まあ、こんなこと思ってもあのゲームは戻ってこないしな……
突然目の前が真っ暗になる
先に光が見え歩くことを意識してみる
すると、今の自分の身体なのだろうか、形の定まっていない身体のようなものが進み始める
こんな風に操作するのか、
と技術の発展に驚嘆している間に
光にたどり着いた
その時、風景が一瞬でかわり、白を基調にした本棚のようなもので囲まれてしまう
まもなく、時空の狭間から白髪、蒼い目をもつショートカットの女性が現れた
その女性はリアルでは見られない、不思議で無機質な雰囲気、そしてなにより不気味なほどの美しさである
『私は管理AI Z-10です、キャラクタークリエイトを開始してもよろしいでしょうか』
と淡々と告げてくる
「あ、はい、お願いします」
動揺して敬語でお願いしちゃったよ、恥ずかしいわ
『それでは、ユーザーネームの登録をお願いします』
すると、目の前に本棚から白い本が一つ飛んでくる
ユーザーネームか……前のゲームの時の名前でいいだろ
『〈セツカ〉でよろしいでしょうか?
-重複を確認中、該当なし、承認されました
それではセツカ様、種族の設定を
お願いします』
再び、本が飛んでくる、今度は赤い本だが
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
命アルモノ 侵サレシモノ
ヒト スライム
ドワーフ ゴースト
エルフ ゴブリン
イヌ スケルトン
サカナ 樹木子
トリ フェアリー
: :
: :
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
軽く流し見してみる
にしても、種類が多いな
どれにすっかな
命アルモノと侵サレシモノか……明から聞いた話だと
侵食度みたいなのがあって、それが一定値を超えると
命アルモノも侵サレシモノになることがあるだったっけ、ヒトとかドワーフとか選んだら、職業が選べるみたいなのも聞いたな
うむ、悩むな……オススメ聞いておけばよかった。
やっぱ、男ならフィーリングだろ!
………………よっし、ゴブリンにすっか
ヒトガタじゃないと、動きづらいだろうし
『種族名〈ゴブリン〉に設定します
顔立ち、体格などは自動生成またはセルフメイクとありますが、どうなされますか?』
「自動生成の場合、リアルが基準になるんだよな?」
『はい、現実世界の体格、顔立ちをベースに設定します』
「ちょっと美化できたり……?」
『可能です』
まあせっかくだしな!
べ、別に少しイケメンにしてもらったら、モテるかもなんておもってねーし……
「じゃあ、少し美化してもらっても……」
『了解いたしました
--種族名〈ゴブリン〉ユーザーネーム〈セツカ〉の
アバターを生体情報より生成します----完了しました』
『痛覚設定はどうなされますか?
初めてVRMMORPGをプレイする方には40程度をおすすめさせて頂いています』
痛覚設定か……まあ、ある程度耐えられるだろうし
ちょい高めでも大丈夫だよな……
「10さん、100に設定するとどうなるんですか?」
『疑問、イオとは私の事でしょうか』
「あー、Z-10さんって呼ぶのはめんどいから
ダメでした?」
『いえ大丈夫です、質問について100に設定すると現実世界での痛みと同程度になります
よって、痛覚設定は0~85までとなっております』
そりゃ100に設定して、痛みで失神して訴えられたりしたら、洒落にならんやろうしな
「じゃあ、60でお願いしますわ」
『了解したしました…………
それでは、ゴブリンの集落への転送を開始します』
あなたが何を信じ 何を助け 何処へ至るのか
あなたの進む道に幸があらんことを
最近、暑いですね~
頑張って投稿していきますので、応援よろしくお願いします