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003 【冒険の前に探検を!】

 

「先生からの頼まれた荷物運び以外全ていつも通りでしたー!

 くっ、先生に頼まれなければもっと早く帰れてゲーム出来たのに!いつか復讐してやる!いつか脇腹を擽ってやるんだー!

 ………うん、ゲームしよっか。

 あ、そうだ!身バレしないための秘策第二弾として、無口系少女で行こうかなー?まぁ、半分以上はリアルで出来ないことしたいからなんだけどね。てへっ♪と言う訳で行ってみよー!『Dive』」


 おーー、ここが例の噴水ですね。分かります、分かります。うはははは、周りが人だらけ〜。やっぱり人気なんだねこのゲーム。よし、さっさと移動しよっか!人混みは苦手なんだよね。

 それにしてもすごいなぁ。足で地面を歩く感触はあるし、風を感じられるし、体温もあるみたいだし、リアルとそんなに変わらないし。テンション上がると思ったけど、ただ感嘆の念しか出て来ない………。

 おー!屋台とかもあるんだー!

 ほむほむほむほむ………。焼き鳥やケバブなどを売ってたり、ネックレスや指輪などの装飾品を売ってたりするみたいだね。

 てか、僕は一体どこを目指しているんだろう?ただ人混みに流されているだけという。

 ………どこに向かっているんだ?

 ん?みんなあの建物に入ってってるのかな?うーん、人混みで見えない!まったく見えない!早く進むのだー!

 やっっと見えた!あれは俗に言うギルドというやつなのかな?年季が入っててなんかいかにもって感じするし、多分そうだよね?

 うわ!人混みがより酷くなった!まるで満員電車でみたいに人ばっかり。んーー、良く見えないけど一階は受付と掲示板?みたいなやつだけかな?

 くそう。みんな身長高すぎなんだよー!誰だよこんな身長低くくしたやつ!出てこーい!一発ぶん殴ってやるからー!出てこーい!

 ………まだかなぁ。


「ようこそ、ヨークヴァレンギルド支部へ!今日はどうされましたか?」


 うへー、大分待たされたけどようやくここまで来た!まぁ、最初は何でここに来たか分かんなかったけど前の人達がギルド登録?とやらをしてるのを盗み聞きしたからそれをすれば良いのかな?

 てか受付嬢さん美人さんだー!金髪で髪を頭の上で縛ってて、可愛いより綺麗が似合う人だ。なんとなく礼儀作ばっちしな気がするよ!うん、きっと男の子が無駄にテンション上がってドギマギしちゃうやつだ!僕知ってるよ!


「………どうしたの?迷子でここまで来ちゃったのかな?」


 ……ん!?なんだって!?あーっと、何も喋んなかったからか。

 えっと、えっと、無口系少女するから……!


「んーん、違う、ギルド登録。」


「はい、ギルド登録ですね。えっと、異界人ですか?」


「…………?異界人?」


「あ、知らないんですか?異界人とは、この世界の神様が魔物などの脅威から人々を救うために妖精と協力して召喚された人々のことで、昨日から噴水の広場から妖精に導かれているんですよ。」


 へーーー、そんな設定があったんだ。まぁ、この世界がゲームって現地人に知らせないなら妥当な設定なのかな?


「ん、異界人。」


「異界人ですね、分かりました。では、登録するので名前を教えて下さい。」


「クロ」


「クロさんですね。少しお待ち下さい。すぐに完成しますので。」


「はい、出来ました。どうぞ、これがクロさんのギルドプレートになります、なくさないようにして下さいね。また、再発行に1000ギルかかりますので十分に気をつけて下さい。

 それと、これは仮ギルドプレートなのでE級になりましたらクロさんの魔力を使ってクロさんだと断定できるギルドプレートを作成します。作成の際は少し時間を取るかと思います。」


「ん、了解。ギルド、説明。」


「分かりました、では説明しますね。

 ギルドでは、下から順にF級、E級、D級、C級、B級、A級、S級の等級があり、それぞれの等級に応じた様々な事柄を出来る様になります。勿論、等級が高いほどより多くの事柄が出来る様になります。

 また、クエストを受けることが出来ます。クエストは最大で3つまで受けることが出来、各クエストごとに等級が決まっており、その等級の上下の等級の冒険者までが受けることが出来ます。大量の魔物が襲ってくるスタンピートなどの大勢の冒険者が必要な際には緊急クエストを発令します。等級関係なしに要請された等級の冒険者は、緊急クエストを受けなければならないので気をつけて下さい。

 その他には、入り口から見て一番左にクエストが貼ってあり、一番右側からは練習場に出れます。ここの受付では、クエストを受けること、魔物の素材を売ることが出来ます。2階には、ちょっとした図書館と鑑定所。3階はギルドマスターや私達の休憩室なので勝手に立ち入らない様にして下さい。

 あとは、人に暴行をするなどの基本的にしてはいけないことをしなければ大丈夫です。細かいことは2階の本に記載されてますのでそちらを読んで下さい。何か分からないことはありますか?」


「図書館、どんな本、多い?練習場、何しても、いい?」


「図書館は植物の見分け方や魔物の種類などの本が多く、各等級毎に出来る様々な事柄が記載された本などもあります。

 低い等級の時に出来ることは基本的に、魔物の素材を売ることや訓練場の使用、クエストを受けることが出来ることくらいしかできないので、高い等級になるまではそんなに気にしなくても大丈夫です。

 練習場は物を壊したり、他人に迷惑をかけなければ使用可能ですよ。まぁ、かなり広いですから狭くて練習出来ないといことはないと思います。」


「進級試験、ある?」


「あ(すっかり忘れていました……。)こほん。はい、ありますよ。今よりも上の等級になりたい方には、進級試験を受けて貰います。進級については向こう(左にあるクエストボード付近)の木の看板に記載されてますのでそちらを見て下さい。」


「ん、分かった。武器の扱い方、教えてくれる人、教えて。」


「えっと、意欲的な冒険者をギルドは歓迎してるので、暇なギルド員に話しかければしてくれると思いますが昨日からずっと忙しいので、教えてくれる人を見つけるのは難しいかと思います。

 もしよかったら、先輩の冒険者や兵士に交渉しましょうか?」


「ん、交渉お願い。名前、何?」


「私の名前ですか?ミルフィですよ。」


「ん、ありがと。じゃあね。」


 よし、じゃあ外に出ようか!この人混みの中外へ出て行く。うへへへ、なかなかの関門だなぁ!やってやんよぉ!


 意気揚々と出口に向かってから10分後、少女が道の隅で倒れてたのを目撃したとかしてないとか。


 ふっふっふっ。もう二度と混んでる中行かない。全てにおいてギルド内は後回しにしよう。もうやだ。

 ………よし、立ち直った!立ち直ったら立ち直ったの!

 というわけで、武器の扱い教えてくれる人見つけよう!

 ………うん。見つけるの大変そうだよね?よし、ミルフィさんに任せよう!交渉してくれるって言ってくれたもんね!信じよう。うんうん、信じるって大事だよね。

 武器は後回しにするから、他にやることはメニューの確認とレベル5まで上げるのとスキル上げと図書館に行くことと採取&調合と街の探検って結構やることあるなぁ!

 こんだけやればギルド空くよね?う、うん!きっと空くはず!みんないなくなるはず!

 とりあえず、寝心地いい場所ないかな?ごろごろしながらメニュー開きたい!

 …………。屋根の上って登っていいのかな?いいよね?誰も見ないよね、上なんか。うん、登ろっか。


 てな訳で、人の濁流から逃れて裏道に入って壁を登ろう!

 登って………。

 のぼって……。

 のぼ…………。

 どうやって登ろう?

 ……………。




 ーーーーーーーーーーーーーーーーー




 おーー!見晴らし良いなー!ここら辺で一番高い屋根に移動した甲斐があったってもんですよ!かなり苦労したけどね!

 まず人の濁流に何回も揉みくちゃにされながら屋根に登れそうな家を探します。

 家の横に螺旋階段があるという良さげな家をなんとか見つけました。

 その家の螺旋階段の一番上まで登ります。

 あとは、もうやることは1つ。

 そう、根性で登り切るだけ!たったそれだけ!

 ………さぁ、頑張ろっか!!


 何回か落ちかけた気がするけど気のせいだよ、キノセイ。

 あ、ちなみに登り切った家からより高い家へと移動を繰り返し、結構高い家の屋根の上に来ました!

 高い家の屋根の上っていいよね!ほら、俗に言うロマンってやつだよ。分かった?

 疲れたけど、やり切った感が心地いいね!

 さて、高い家に来て目下に人がいるこの状況、やるしかないよね?さぁ、いっちょやりますか!


「フハハハハーー!!人がゴミの様だーー!!」


 うん、爽快だね!

 じゃあ、気分良くなった所でメニューを開きますか!


「『メニュー』」



 ・ステータス

 ・アイテムバック

 ・フレンド

 ・クエスト

 ・メッセージ

 ・取引

 ・掲示板

 ・マップ

 ・写真

 ・設定

 ・ヘルプ

 ・ログアウト



『ステータス』は知ってるから、アイテムバックから順に見るか。

 ふむふむ、どうやら『アイテムバック』は百個の白いマスがあり、白いマスは一種類を99個までしまえるマスなんだって。でもしまう物によっては99個しまうことが出来ないとかあるらしい。例えば装備品とかなどなど。

『フレンド』は普通にフレンド登録解除とフレンドの名前確認、ログインしてるかどうかとかフレンドと連絡が取れたりなど。連絡は『メッセージ』でも出来るんだって。

『クエスト』は今受けてるクエストについてと、緊急クエストがあったらそれも載るみたい。緊急クエストについて知らないと緊急クエスト表示されないみたいだけど………。あとは、ギルドを通さない子供のお願い事や大人の頼み事も載るんだって。これはギルドのクエストと関係ないから幾らでも受けられるよ!受けすぎて首が回らなくならないように気をつけよ。

『メッセージ』は運営からのお知らせとフレンドからのメール、電話だけ。

『取引』はフレンドと視界に収めている人との物々交換やお金のやり取りが出来るけど、お互い了承しないといけないから騙せないっぽい?

『掲示板』は誰かが作った掲示板を覗いたり、書き込んだり、検索したり出来る。あとは、一定条件を満たした人だけが見たり、書いたり出来る掲示板もあるんだって。へぇー、なんだろうなぁー。僕も知りたいなぁー。ボクナニモシラナイヨ。

『マップ』はそのまま地図のこと!だけど行ったことある場所しか表示されないよ。あと、自分がいる位置の半径50メートルが記録されるシステムなんだとか。

『写真』は普通に写真を撮ることが出来るのと、撮った写真を見ることが出来るよ。撮り方はいろいろあるみたいだね。えっと、30秒後に撮影を設定して後に離れてみんなで撮るとか。でもカメラの位置は手が届く範囲だから、上空から撮ることは出来ないよ!さらに、下からの盗撮は出来ない模様です。女性は安全だね!

『設定』はヘルプとか運営呼び出し(GMコール)とか痛覚再現率とか細いことが、ぎゅっと詰まってるやつだよ!説明面倒いのでパス!パスだよ!パス!後回し!

『ヘルプ』には細々とした分からないことが乗ってるよ!これも面倒いし、後回し!

『ログアウト』はそのままログアウト。現実に戻る。また、街の中では噴水に、街の外ではログアウトした場所でログインすることになるから気をつけてね?


 じゃあ、手始めに、『設定』から痛覚再現率を20%から100%にしてっと。


【警告:痛覚再現率が80%を超えています】

【警告:痛覚再現率が90%を超えています】

【警告:痛覚再現率が100%になっています】


 なんか、めっちゃ警告でてきた。大丈夫、大丈夫だって。そんな警告しなくていいから。全部取り消してっと。

 絶対現実世界と同じ痛覚の方が絶対楽しめるもん!

 下げるなんて持っての他だよ!

 もう、ぷんぷんだもんねー!

 それにこれは僕に必要なことだし。


 『メニュー』についてはだいたい終わったかな?

 次はー、街を探検しよっか。お金かかんないし。

 せっかくこんな高い所にいるんだからここから全体見よっと♪『マップ』も併用して〜。

 んー、噴水を中心として東西南北に大通りがあって、北に屋敷?のような大きい家があり、東に商店が立ち並び、南にギルド、西に住宅が多いって感じかな?そして、西方面に露店が多い感じかなぁ?おー、東のごちゃごちゃしてる家々って、スラム?貧民街?かなぁ?

 よし、大体分かったし。じゃあ、しゅっぱーつ!








『写真載せる予定』








【北の屋敷?】

 おーー、近くで見るとやっぱりし大きいなぁ。この街の領主かな?ちゃんと衛兵いる!カッコイイけど暇だよね?大変だなぁ。

 領主って、五爵とか貴族とかなんたらかんたらが治めてるだったよね?現実と違うのかな?うん、覚えてたら調べとこう………。



【東の商店群】

 うわー、人、人、人だらけだよ、商店街!まぁ、確かにいろんな店あるけどさー、果物とか野菜とかお肉とか、普通の人々が買いに来ているのかな?

 ……………ん?普通の人?ということは………、この人々達現地人ってこと?

 あー、さっき頭の上に表示される青や緑を『設定』で解除しちゃったの忘れてた。だ、だよね!プレイヤーこんなに大勢買いに来ないもんね!買いに来てたら、お前らどうした?って言いたくなるもんね!うわー、まじか〜〜。こんなの見せられたらそりゃあ、β版をプレイした人オススメするよ。

 けど文句を言うならば、声が煩ーい!考え事しづらいわあほー!値段書いてないから声がけしないといけないのは分かるけどさぁ。他の店と競い合うのも分かるけどさぁ。もうちょっと静かにならないの?

 んーー、ここでは一品物をあまり売ってないっぽい?各家で調理する感じなのかな?リアルだなぁ〜。

 よし、次行こう!




【東のスラム街】

 リアルスラムだー!来たはいいけどお金取られそうだから、もう帰ろうっかな?よし帰ろう!もう少し強くなってから来るから待ってろよ!この雰囲気覚えたからな!待ってろよー!

 うわ、怖いお兄さんこっちに向かって来た!撤収!撤収ー!



【西の住宅街】

 うん、西は住宅街だね。買い物終わりのお母さん達荷物持って歩いてるし。けど、武装した冒険者もそれなりにいるんだよなぁ。武装してるから冒険者だよね?合ってるよね?

 え、やだよ。武装してるのが人々が善良なる一般人なんて!大丈夫だよね!?

 ………うん、気にしないようにしよう。そうしよう。きっとそれが正しいんだ。うん。

 それにしても露店多いなぁー。しかもほとんど料理じゃないし。もしかして露天の人全員プレイヤーだったりするのかな?こんなに多くなる?今日まだ2日目だよ?でも売ってるのポーションばっかなんだよな〜。みんなVRMMO熟れてるの?そうなの?

 あ、目の前の人薬草買ってった。もう取引して、少しでもお金稼ぎ?連係プレー?大変だなー。あとは、ギルド方面だけかな?よし、行こう!





【南のギルド付近】

 おー、焼き鳥とかサンドイッチ?とか一品物が多いのかな?特に手に持てるやつ。やっぱ、冒険者にって感じだよね。このゲームでは食べ物食べないと空腹状態になっちゃうんだって!ちゃんと『設定』に空腹状態について載ってたんだよね〜。まぁ、解除とか出来なくてどういった状態になるかについてしか載ってなかったんだけどね。

 何食べようかなー?えへへへ、だってお腹空いてきたんだもん♪喉はずっと前から渇いてたし。アイリスおねえちゃん、空腹状態や喉の渇きとか教えて欲しかったなー。

 ………うん、知ってるよ!この世界について選ばなかったからだろ!あ〜、出来ればお金使いたくないのに〜。僕ってお小遣いとか使わないで貯金するタイプなんだ〜。だからどんどん溜まっていくんだよね。

 ………は!?だからみんなお金稼いでいたのか!料理や飲み物買うために!


 ………。

 ……………。

 …………………。


 ログアウトして現実でご飯食べてからログインしたら空腹ゲージ満タンにならないかな?え?ダメなの?そっかー。まぁ、そうだよね。

 お金1000ギルしかない。ギルドプレートなくして再発行したら無くなるお金しか無いんですけど。そりゃあ、お前、お金稼ぐよね。

 ……………うん、明日から働こう。ギルドクエスト終わらせるほどの時間ないや。焼き鳥買って、飲み物買って、ギルドの図書館行って、ログアウトかな?

 んー、いろいろ屋台あふけど………。

 よし!あの美味しそうな匂いがする焼き鳥屋さんで腹ごしらえしようー!だって美味しそうなんだもん♪


「おじさん、何、売ってるの?」


「おーー、お嬢ちゃん、いらっしゃい!グレスラビットの肉を焼いて、この店特製のタレをとろってかけて作った自慢の焼き鳥だ!お嬢ちゃん、一本食うか?」


「いいの?」


「おうよ、特別だぜ。ほらよ、熱いから気をつけて食べろよ!」


「あ、あふゅい。(もぐもぐ)

 お、美味しい。」


「だろ!美味しいだろう!お嬢ちゃん、美味しそうに食べるな!もう一本だけ、焼き鳥サービスだ!ほらよ」


「い、いいの?(キラキラした目)」


「おうよ、男に二言はねぇぜ!」


「ありがと。

 あちゅい(もぐもぐ)

 美味しい。(あ、手に付いてる。(ぺろぺろ))」


「お嬢ちゃん、よく分かってるな!うちの焼き鳥はめっちゃ美味いんだよ!次はお金持って来な、また美味いの焼いてやるからな!」


「うん!お金持ってくる!じゃあね。」


「おう、またな!」


 ふぁー!何あの焼き鳥!めっちゃ美味いんですけど!タレが異様に堪んなかった。現実であれほど美味しい焼き鳥食べた事ないよ?いや、実際もっと美味しいの食べたことあるはずなんだけどめっちゃ美味しかった!しかもタダでくれたし、いい親父さんだー!くっっ、最高過ぎるぜ!

 ………あの屋台が沢山あったら食テロ簡単に起こせるのでは?よし、絶対また行こう!明日にでも行こう!でも今は飲み物買わないと、喉が限界。

 目の前にあるこの店でいいや。


「お兄さん、飲み物、なにかある?」


「おう、いらっしゃい!。えっとな、この地域でよく採れるレモンを使ったレモン水、レモン水に蜂蜜を加えた蜂蜜レモン水、レモン水にミントを加えたミントレモン水の3種類あって、一杯レモン水が150ギル、蜂蜜レモン水とミントレモン水が200ギルで、木のコップを返してくれると50ギル返すで。」


「んーー、レモン水、一杯。」


「はい、確かに150ギルもらったわ。レモン水、ちょっと待っててな。

 ほい、こぼさないようにな。」


「うん(こくこくこく)

 美味しい………。

 コップ、返す。」


「ほいよ、50ギル返すで。また来てやー。」


 た、只のレモン水なのに意外と美味しかった。普段飲まないからかな?それとも喉が渇き過ぎたから?やっぱり食テロ簡単に起こせるのでは?

 ふぅ〜、では!お腹も膨れたし、喉も潤うを取り戻したし、ギルド行きますか!


 来たくなかったけど来てしまった。教えてもらった図書館の場所がここだって、なんとなく過去の自分が忘れてた気がする。

 それにしてもやっぱり混んでるなぁ。受付の人、大変だな。手当出るのかな?さて、どうやってこの揉みくちゃにされずに図書館に行けるかな?

 うーーん。壁沿いに進めば大丈夫かな?いや、きっと大丈夫!大丈夫な、はず!

 よし、壁沿いに進もう!


 とうちゃーく!意外とすんなり行けた!そして二階は清々しい程にスカスカだな!人がいないぜ!これっぽっちもな!

 魔物の種類や植物の採取の仕方って結構大事だと思うんだけどなぁ………。

 まぁ、静かに本読めそうだから別にいいけど。じゃあ、読もっか。椅子机ある事だしゆっくりとだらけながらでもしながらね!うへへへ、これが一人しかいない図書館の特権なのか………!?

 じゃあ適当この本とってー。本って、何だこれ?紙じゃないよ!?かわ………、獣の皮なの?手作り感が溢れてる冊子なんですけど。紙が貴重な感じなんですか、そうですか、そうですか。

 あ、でもこれ結構古い本なのかな?ここにあるのって言っても10冊程度だけど、全部皮っぽいし、ぼろぼろだし昔からあるっぽい?だったら、今は紙高いかどうか分からないなぁ〜。

 うん、本読もう。


 一階での軽躁が響く中、二階で僕はどんどん冊子を読み進めた。最初に手に取ったギルドについて冊子から読み、植物、魔物と次々と読み進め、結局全て読み終えてしまった。時間を気にせずに。


「ふぁ〜、読み応えがあったー。んーー、体が固くなってる。なかなかに興味深い事柄が多くて全部読んじゃった。面白かったなー。絵が多かったから読みやすくて、分かりやすかったからかな?

 あれ?そういえば今何時だろう?」


 えっと、『設定』を弄って『メニュー』画面に時間が表示されるようにしたから。

 ………!?ま、まずい、まずいよ!もうこんな時間!?またお母さんに怒られるちゃう!すぐに戻んないと!


「『Float Up』!!」




 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 だー!戻って来た!今何時!い、一時間遅れだと………!?す、すぐ下に言って謝らないと!


 私はカーネルを机の上に置いて。ばたばたと一階に降りていった。








これが他の種族のステータスだー!


名前:ヒューマン

Lv:1

種族:人族


HP:200/200

MP:200/200


STR:15

VIT:15

AGI:15

DEX:15

INT:15

MND:15

LUC:15


ステータスポイント:50

SP:0



◇◇◇


名前:エルフ

Lv:1

種族:森人族


HP:100/100

MP:300/300


STR:5

VIT:5

AGI:25

DEX:15

INT:25

MND:15

LUC:15


ステータスポイント:50

SP:0



◇◇◇


名前:ドワーフ

Lv:1

種族:山人族


HP:300/300

MP:100/100


STR:25

VIT:25

AGI:5

DEX:15

INT:6

MND:15

LUC:15


ステータスポイント:50

SP:0



◇◇◇


名前:ワージャス

Lv:1

種族:魔人族


HP:100/100

MP:300/300


STR:5

VIT:5

AGI:15

DEX:15

INT:25

MND:25

LUC:15


ステータスポイント:50

SP:0



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