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6.花火大会
土手の上から見る
夜空に音を上げながら昇り
綺麗な花を咲かせる花火
色鮮やかな花が
今も破裂音を奏でながら
夜空に咲き誇る
小さい頃に君と二人だけで
この土手の上で観に行った
花火大会
今もあの日の事を覚えているよ
夜空に昇る花火を観て
嬉しそうに笑う君の横顔
あれからもう十年が経ち
もう私は社会人だけど
今年も花火大会を楽しみにしている
十年ぶりに帰って来たけど
あの時、君と約束した
あの日の事を思い出しながら
私は今日、開催される花火大会へ
あの土手で待つ君の元へ向かう