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5.夏の夜
縁側で酒を飲みながら
夏の暑い風が肌に当たり
額から汗が伝う
夜空に昇る月を見ながら
甚平を着て
冷酒を飲み月見酒を楽しむ
今年の夏はとても暑く
手に持った団扇を仰ぎながら
風に揺れて鳴る風鈴の音を聞く
夏を肌で感じながら
今年の夏を思い出し
溜息を一つ溢しつつ、杯に冷酒を注ぐ
「あぁ、明日は何を観ようか」
そんな事を呟きながら
杯に入った冷酒を飲み
次に観る映画のDVDを考える
長い長い夏の夜に
肌に当たる生暑い風を感じながら
冷酒を飲み
今の時を楽しむ