32.年明け(2022年今年最初の描き始め詩)
- 年明け -
真夜中の午前0時
私は一人、キャンプ場にある一つの空間にテントを張り
その中でぐっすりと熟睡していた
友達からの通知メール音で目が覚めて
年が明けたことを知り
いつものように返事を返す
テントの外へと出て、空を見上げると
いつものように綺麗な星が輝き
その風景に見惚れてしまう
冬の風が頬に当たり、寒さから現実に引き戻され
すぐにカセットコンロを取り出して
やかんに水を入れて、お湯を沸かす
冷え込む外気に震えながら
テントの中からダウンジャケットを取り出して
震える身体を抑えながら羽織り、お湯が沸くまで待つ
いつもマンションの一室で
仲間たちと共に年を越し
初日の出を一緒に観ていたけど
一昨年からそれはなく
今年も一人でキャンプ場に向かい
年が明けるまで、のんびりと待っていた
一人でいる方が気楽でも
何故か、ふと寂しさが心の中を過り
昔の事を思い出してしまう
やかんの沸いた音が、
静まり返ったこの空間に響き
意識を現実に引き戻した
周りには誰もいないのに
迷惑をかけていないかと
何故か焦ってしまい、急いで火を止める
その場でゆっくりと深呼吸をして
心を落ち着かせてから
お気に入りのコーヒーカップを取り出す
一杯分の珈琲を淹れて
息を吹きながら、熱い珈琲を飲み
私はジッとその時を待つ
真っ暗な夜の中、ランタンの光だけの
寂しいこの空間の中で
年が明けたんだなと思いながら
初日の出が昇るまで
一人っきりのこの静かな空間を
珈琲を飲みながら待ち続ける




