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2.ただ、君の思い出を

~ただ、君の思い出を~


一人旅は、どこか心が踊る

でも、君のことを思い出す度に

何故か、切なくなる


昔、約束した

あの場所は

今はどうなっているだろうか


だから、君に手紙を送ろう

この街で買った

四葉のクローバーのしおりを入れて


最初の一文に悩み

ふと、空を見上げた


君と見た

あの夕焼けを思い出し

もう一度、あの日のことを綴る


「お元気ですか」


初めて書く手紙に

ぎこちない文字を載せて

今までの旅を綴る


ふと、店の壁に目が行く

そこには8月22日に丸が付いた

カレンダーがかけられていた


「そう言えば、今日は君の誕生日だったか」


そんな事を呟きながら

最後の一文に

思い出を込めて綴った


「誕生日おめでとう。そして、また――あの場所で逢おうね」


そして、私は旅を続ける

きっとこの手紙が届く頃には

私は、また別の地へと向かうであろう


だから、歩き続ける

まだ、旅は続く

私の答えを見つけるために


この青空の続く道を

風に導かれながら

ゆっくりと歩く

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