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27.炬燵(2020年12月最後の終わり詩)
2020年最後の終わり詩を綴りました。
なんだか、昔を思い出します。
昔も月終わりに詩を綴っては、今は亡きサイトに投稿していました。
そんなわけで、今年最後ではありますが、月終わり――もとい、年終わりの詩を投稿しました。
気に入っていただければ幸いです。
~炬燵~
炬燵の中でぬくぬくと
年越しそばを食べながら
テレビをつけて、年末特番を観る
幼い頃は午前0時まで起きれずに
布団の中で眠りについて
目が覚めたらお正月を迎えた
あの頃の私は
両親と一緒に年を越す瞬間を迎えたいと
いつも大晦日を迎えると思っていた
今はもう三十路を迎えたが
今でも両親とこの時期になると
年を越して酒を飲むことに喜びを感じる
炬燵の中で思い出した
幼い頃の私の願いは
大人になった私が叶えた
年越しそばを食べながら
炬燵の中でぬくぬくと
年を越す瞬間を待つ
熱いお茶を飲みながら
親父は酒を飲み
母親はミカンを食べる
年を越す瞬間まで
私たちは炬燵の中で
ぬくぬくしながら、その時を待つ