表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バグのあるこの俺のRPG  作者: 赤羽 千菜
4/7

繰り返しⅣ

「はぁぁぁ〜!繰り返すのバレてるのか〜…勇者ってのも隠し通せないしな〜…「厄災」、目指してみるか…」


 そう叫び呟き、前回前々回同様に村に降り立った。

 私は降り立つと共に、腰の剣に手を当て、そこらにいる女の首を切り落とした。

 その女と話していた女は驚いた表情をして一瞬固まり、今にも叫びだしそうな面へと変わっていった。

 私は女が叫びだす前に、その女の頭を切り落とした。

 勇者の剣は、モンスター、人と限らず、かなりの切れ味を持っているようだ。

 そして、今回はやけに簡単に、軽く動ける。

 そこを不思議だと感じていた。

 私は女達の死体をウルフたちのときと同じように、手際よく、アイテム欄にしまった。

 そして、剣を腰に納め、顔についた血を拭き取り、女達のいた場所の近くにあったベンチに座った。

 一息ついた所で、いつもの声が響いた。


「こんにちは!お姉ちゃ…」


「死ね」


 そう私は冷淡に少女へ向けて呟き、少女の首筋へ、剣を走らせた。

 剣先は目にも止まらぬ速さで少女の首へと飛んだ。

 しかし、甲高い金属音が鳴り響きながら、その剣は、少女の首へ当たり、少女へ傷一つつけず、散っていった。


「まっ、待てっ…」


 そう散った剣に手を伸ばすと、その手首が少女に掴まれた。


「ねぇ、お姉さん…私を殺そうとしたのは相当の覚悟があったよね…?」


 そう、淡々と私へ話しかける。

 私は生唾を飲み込み、「はい」と声にならない声で答える。

 そうすると少女の警戒していた顔はいきなり今まで見たことのないような笑顔へと変わった。


「ねぇお姉ちゃん!強くなりたいんでしょ?」


「はい?」


 笑顔でそう問われ、理解できてないため、驚きを隠せない声。裏声で「はい?」と答えてしまった。


「やっぱり…こっち来て!」


 そう、私の手首を引き、小さい小屋へ入り、ウルフォースとの再開を一瞬で果たしてしまう私であった。


「ねぇ、お父さん!このお姉ちゃん、強くなりたいんだって!」


「ふむ…修行はきついが娘…ついてこれる自信はあるか…?」


「え、あ、いや、待って待って、話が、話の展開が早すぎて、話が読めないんだけど、いや、強くなりたいんだけどさ?なんでこんなところに連れてこられたのかもわからないし、まずあなたがたが誰なのかも知らないし、あなたがたも知らないですよね?私は、私の名前はアルフォート、11歳。あなたがたの名前と年齢は?」


「む?娘は饒舌だな…いいだろう。質問に答えてやる。その1なんでこんなところに連れてこられたのか…だな?」


 そうウルフォースが私に問う。

 私は怯えた表情で首をブンブンと縦に振る。

 首を縦に振り、見えた世界は、洞窟の、暗闇であった。


「アルフォート殿を連れてきたのは他でもない、私なので、私が答えます!父上!このアルフォート殿は、私の首を切りつけたのです。もちろん一般人並の力でしたが…なので、私と手合わせをしたいのかと思い、そして、あわよくば師弟の関係になりたいのかと思い、連れてきた所存であります!」


「そうか…ウルフェンス…」


 そう、ウルフ家族は言い、父親が娘の頭を撫でていた。

 娘のウルフェンスはなんだかとてもご機嫌のようだ!


「では問2だ。名前と年齢…かな?こちらは私の娘のウルフェンス。7歳」


 そうして、緑色の髪の毛をし、緑色の光る目をした少女を丁寧な人の指し方で指す。


「そして私が、この子の父。ウルフォースである!」


 そう言ってウルフォースは立ち上がり、現実世界で言う、足の早い、あのボルトのようなポーズをする。

 娘のウルフェンスは「かっこいいー!」等と外野で叫んでいた。


「では、もう一度問おう。貴様は強くなりたいか…?」


 私は強くなりたい。でも、なぜ…?

 そんなことを頭に浮かべ、口に出す。


「強く…なりたいです…」


 そう、復讐相手、ウルフォースに土下座をして、頼んだ。


「うむ。いい心構えだ。では、早速稽古といこう。まずは服を着替えろ」


 そう言いながら指を指した位置にはいつの間にか服を取ってきていたウルフェンスがいた。


「えーと…ここで…?」


「そうだ…」


「キャッ☆」


「何を恥ずかしがっているんだ腰抜けが!」


 恥ずかしがり、ぶりっ子作戦は効かなかった…。

 私は渋々ウルフェンスから服を受け取り、渋々、その服へ着替えた。

 そうして、ウルフェンスが、「じゃ、街徘徊してくるー」と、先程とは違う、生気の宿っていない目をして、街へと…というか、村へと足を歩めた。

 その瞬間、ウルフォースが口を開いた。


「じゃ、単刀直入に聞くよ?アルフォート殿?なぜ、勇者の貴様が、私達に稽古を教わりに来た…?」


「そ、それは…てか、なんで勇者のことしってんの〜!」


 「こらこら〜☆」などをつけると合いそうな言い方をして、ウルフォースをポコポコと殴る妄想をする。


「服からわかるわ。で、何故だ…?」


「娘の前とで随分迫力が変わるね…。君たちはそっくりだな」


 そう、生気の宿っていたさっきの声のトーン、目の色から、私を殺したときの瞬間を何度も頭の中でフラッシュバックする。


「当たり前だろ。それが家族だ。で、なぜだ…?」


「う…。む、村の人が、ウルフで苦しんでるから…?」


「なんだ、そんな建前か…所詮それほど…」


「なっ…」


「いいぞ。稽古。つけてやる。来い」


 先程の少しウキウキした声とは違い、呆れたような声へと変わったウルフォースは、私の目の前をトコトコと歩いていった。

 その後ろを私はテクテクとついていった。


「ではまず、「気」というものの扱い方からだ」


 そうウルフォースは私に向かって言い放ち、私は即座にスキルを確認する。

 所持スキルには確かに「気」というものが書かれていたが、説明欄にも何も書かれていなかった。


「では、扱い方だが、まずはそうだな…右手に力が貯まるのをイメージしてくれ」


 そう言われ、言われた通りの作業を行う。


「では、この、今現れた岩をその力を解き放ち、壊してくれ」


「は?まてまて、出来ないって…」


 その岩はウルフォースが地面に触れた瞬間、ウルフォースの目の前に現れた岩であった。

 その岩の大きさは、私の身長を遥かに越し、ウルフォースの巨体も越してしまうほどであった。

 厚さは、まるで、タンスが5つあるような厚さで、地面と結合してある、ほぼ球体の物体であった。


「さぁ!ごー!」


「え、えぇ…も、もう…どうにでもなれ!」


 そう叫び、右腕に力を込め、気を貯めるイメージをして、一気に放出。というイメージもした。

 バキ。という音がなり、それは折れた。


「アルフォート殿…あなたって人は…」


「ん…?」


 村の団子屋でウルフェンスと一緒に団子を食べていた。

 仲睦まじく。ね。


「何故そんなかんたんに心も腕も、折ってしまうのですか!」


 そう怒られてしまった。


「いやぁ、だってあんなん壊せるわけ無いじゃん?無理だよ。あんなの…ねぇ?」


 ゴゴゴ…とウルフェンスの腕に力が貯まるのが目に見えてわかった。


「勇者であろう人がそんな軟弱だなんて…っ!」


「じゃぁ、どうすれば、せめて心だけでも折れないように出来る…?」


 そうウルフェンスに顔を近づけ、問う。

 ウルフェンスの顔はトマトの様に赤くなり、ウルフェンスの体調不良かと思い、おでこをつける。

 「ふぇっ…」とウルフェンスが呟き、真っ赤になりながら、答える。


「だ、誰かのために…何かのために強くなりたいと望めば…出来ますよ…」


 そう答えてくれた。

 ウルフェンスはすぐさま


「私、少し具合悪いからかえらせていただきます!このお金で色々してもらって結構ですので、じゃ…!」


 そう、お金の入った巾着を投げつけ、目にも止まらぬ速さで駆け抜けた。

 その中には、数え切れないほどの金貨が入っていた。


「おぉ…多いなぁ…」


 そう呟き、大事そうに抱え、団子屋のおばちゃんに代金を払った。


「お釣りはいらないよ!ばっちゃん!」


 そう叫び、私は山道をかけて行った。

 その道は、大きな像への最短距離であった。

 そして、獣のいない山道を通り抜け、像の目の前についた。

 そして、像に問う。


「私はなんのために強くなればいいのですか…?」


 そう問い、答えが帰ってくるまで待った。

 もちろん、帰ってこないのは知っていたけど。

 そうして数分後、話しかけられる。


「そこのお嬢ちゃん…?その服ってことはウルフ家のものかな…?」


 そう、村長に話しかけられた。

 ウルフ家だとかは多分ウルフェンス、ウルフォースの家のことだろうと思うが、なぜ、この服で、そして、恐ろしいはずのウルフたちのことを聞くのだろう。

 そんなことを考えながら、同時に嫌なことを考え、背筋が震えた。


「返事がないってことは…そういうことだよね…?」


 そう、村長が腰元から刀を取り出し、私へ向けた。

 私は、戦えるように、構える。

 そして、動かない右手をカバーしながらの戦闘が始まった。

 私は右足を村長に向けて振り上げ、村長の持っている刀を蹴り飛ばした。イメージをした。

 実際は始まった瞬間。村長は闇魔法の高レベル魔法だと思われる、魔法を使い、一瞬で距離を縮め、太ももを切りつけ、ほぼ、戦闘不能状態へと、変えたのだ。


「では、今から君は、儂らの…人質じゃ…」

 ぐわあああああはあああああ

 すぐに書いたよ!

 もう無理語彙力足らない、

 よくわかんなかったりする文今回多いだろうから、気になったりしたら @china.akabane のDMとか、LINEとか、感想で教えてください!

 想像楽しいいいいい!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ