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バグのあるこの俺のRPG  作者: 赤羽 千菜
3/7

繰り返しⅢ

 私は手に入れた魔法を早く使いたくて、日の登り始めた時刻に起きた。


「取りあえずそこらで緑の犬と戯れる…か…うぅ…腹減った…」


 そう呟きながら、全裸で寝ていた私は装備を着け、家を後にした。

 日の登る頃だからか、そこらの店はまだ開いてすらいない。

唯一開いているのは、ギルドのような建物のみ。

 そこでは24時間どんなときでもどんなものにでも対応できるようにしてるんだとか。

 そんなこんなで村の入口まで歩き続けた。

 その距離は以外にも長く、20分ちょっともかかってしまった。


「一旦休憩入れて…魔法…やるか」


 私は独り言を吐きつつ、入口付近の椅子に座る。


「おはようございます!お姉ちゃん!」


 そう。またあの少女が話しかけてきた。


「今日は…というより、うーん…なんていうんでしょうか…まぁ、今日はお早いんですね!」


「そうかな?これがいつもだよ?」


 警戒しつつ、それをバレないように会話を広げる。

 これが私の…高等テクニック。


「そうなんですか…今から外で何やるんですか?」


「お金が足りないからウルフでも狩ろうかななんて〜」


 瞬間、少女の目が、光を灯していた目は死んだ目に変わり、私を一瞬睨みつけ、光を灯した目に再度移り変わった。

 恐怖を怯えつつ話を続ける。


「ウルフはあまりお金にならなくて辛いね。まぁ、さすがにちょっとは役に立つんだけど…ね」


 少女のそれはいつの間にか敵意を持ったものに変わっていた。


「そ、そうですね」


 そう一言告げ、「では、また」と、話を切る。

 私は違和感を覚えつつ、警戒を解いた。


「少し休憩するつもりが長引いてしまったな。もう日も出きってしまっているし…まぁ、使ってみるか…」


 そう言って、村の外へ足を伸ばし、大きな声を出しながら、犬を呼ぶ。

 するとすぐにた犬の鳴き声が森に響き渡った。


「今回は多いな…まぁ、死んでもやり直せるし…ね」


 そう言いながら、周りに警戒を払い、周りを細かく観察する。

 「ワン!」という鳴き声とともに数匹の犬が飛びかかってくる。

 そこで私は体に力を込め、こう叫ぶ。


「『闇霧』」


 そうすると身体は静電気が走ったかのような感覚に見舞われ、腹の底から、黒い何かが出てくる感じがした。

 そうして、1秒にも満たぬ時間で、へその位置あたりから、一気に黒い霧が蔓延する。

 私には半透明の黒い霧にしか見えていないが、犬が私を見失い、「グルルルル」と警戒しているのみなので、かなり濃い、もしくは、私が透明化しているかのどちらかだ。

 30秒と短い時間で、6匹の犬を葬らなければ、逆に殺される。

 私は心の中で謝りながら、そっと、そして素早く。そして力強く犬の首を切り落とした。

 その殺した犬のすぐ近くにいる犬へ剣を向け、走りながら口から腹にかけてを切り裂いていく。

 顎から脳天にかけて振り上げて切り裂き、ゴリゴリと音を立て、血飛沫を上げさせた。


「あと3体…っ!」


 そう叫ぶと霧の透明度がましているのに気づいた。

 これは、多分30秒までがかなり近いというのだろう。

 そう考えているうちに近くの犬の喉を二度掻っ切り、殺した。

 そして脳天を貫きもう一匹も殺した。

 その貫いた剣を抜いた時に、私の視界は完全にクリアに変わった。

 いつも通り、少し黒い、大きな木の幹に、黒い葉っぱ。

 そして青空の一切見えないいつもの外の景色。

 それをクリアに見た時、同時に犬は警戒の「グルル」から弱々しい「クルルルル」という鳴き声に変わっていた。


「そりゃ、そうか、未知の魔法を使われて、その間に仲間が5匹全員死ぬんだもんな。残念だな。」


 そう言って私は恐怖で震えることしかできなくなった犬の脳を貫ききった。

 私の服には犬たちの返り血がついており、現実世界で例えるなら、人殺しをした。かのような返り血の量であった。


「取りあえず…魔法は試せたし…この6匹…売るか…」


 そう言って6匹を運ぼうとロープで私の身体と6匹と繋ぎ、引きずろうとする。


「おっも…!こりゃだめだぁ!運べねぇやい!」


 そう叫び、私は血だらけの木の根元に寝っ転がった。


「なんか簡単に運べたらマジで楽なのにな〜」


 そう呟きながら私は「四次元ポケット」というあるアニメの道具を思い浮かべていた。


「四次元ポケット…アイテム欄も同じようなものでは!?」


 そう叫びつつ左手でメニュー画面の操作をする。

 アイテム欄を開くと予想通り「アイテムの取得」というものがあった。

 そこをタップすると、「緑のウルフ(死体)」という項目が3つあった。

 すべてをタップし、取得すると、死体はみるみる消えていき、アイテム欄の空白を6つ埋めた。


「あ〜なんか疲れた!腹減ったぁ!腹減って動けないぃ!誰かなんか頂戴!」


 私は死体のあった位置へ倒れ込みながらそう虚しく空へ叫んだ。

 私は少し上がったレベルを見て、笑い、そしてスキル欄を見た。

 スキル欄には5属性の魔法が再び書かれていた。

 薄灰色の文字で、「スキル:〜」等とたくさんのスキルや「魔法:〜」等、たくさんの魔法があった。


「なんレベかまでは5属性のみかな…?」


 そこで私は気になったスキルに触れてみた。

 名前は「変身」。そこには入手条件とやらが書かれていた。

 変身の入手条件にはこう書かれていた。「500体同じモンスター、NPCを殺す」。

 その文字を見た瞬間背中がゾワッとした。


「はは…同じモンスターを500も…?それでそいつになれる…感じだよな…可笑しいだろ…こんな数…」


 そう呟きながら、他のスキルも見ていく。

 「スキル:勇気」「入手条件:魔王との決戦」。

 「スキル:災厄」「入手条件:NPCを5000人殺し、5つの街を破壊する」。

 などの、頭のおかしい入手条件がたくさんある中、私はある規則性に気がついた。


「スキルは…入手条件がある…でも、魔法を見る限り、SPというスキルポイントというものが必要…か…」


 そう呟き、私は立ち上がった。

 「闇魔法Lv2」を選択し、新しい魔法「幻覚:幻覚を見せ、自分の居場所をわからなくさせる」魔法を手に入れ、村へと向かった。


「おじちゃん!緑のウルフ6体売りたいんだけど!」


 そうギルドのような建物の中にいるおじさんに話しかけた。

 アイテム欄から緑のウルフたちを実体化させながら。


「いやいや…お嬢ちゃんが倒せるわ…け…」


 おじさんは驚きながら目を見開く。

 最初は私を侮り、子供をあやすような言い方をしていたが、口を大きく開け、腰の抜けた奴のような顔をしていた。


「どうした…?そんなにこわいか…?こいつらを殺したことが…」


「す、すみません!ウルフォース様!こやつが無礼を働き…っ!」


 そうおじさんが土下座をしながら叫ぶ。

 途中で息が詰まったかのように話を止め、おじさんは血を吐き、倒れていた。


「なっ!?何が…!?」


 そう叫びながら「闇霧」を発動させ、振り返る。

 振り返った先には、私に向かい、大きく振りかぶる、あの少女と同じ目をした巨大な影があった。

 エグい音を鳴らしながらその腕は私へと一直線で向かい、私の身体を抉り取った。


「ーーーっ!」


 音にもならない音を発しながら私はその巨体から離れるように走っていった。

 右肩から、腹にかけてを抉られただけ。

 抉られたのは右肩から、腹にかけてだけ。

 そんなことを呪文のように頭に浮かべながら、私は逃げた。

 逃げて逃げて逃げ続けた。

 しかし、足は動いていなかった。

 足は竦み、動かなかった。

 動けなかった。

 そして私の意識が遠のいた。

 繰り返すこの日常。

 それを感じながら、ウルフォースというものについて少し考えてみた。


「ウルフォースってのは名前からしてウルフ関連か…多分、ウルフォースは、ボスか中ボス…そしてあの少女が関係してる…と…」


 そんなことを落下中に考えながら、前回と同じように像を削りながら、村に降り立った。

 そして、村に降り立つと共に私は村長の家へ向かった。

 取り敢えず、村長は知っているだろう。

 そう願ったのだ。


「なぁ村長!」


「ふぇ?」


「ウルフォースって…何者だ…?」


「ウルフォース様ですか…?それはあなたにお伝えすることha」


「私は勇者だ!」


 そう村長にどこにもいけない、ウルフォースへの怒りをまとめて村長に八つ当たりしつつ、「勇者」という権力を振りまいた。


「あぁ…あなたが勇者様…」


「あぁそうだ!だから、ウルフォースについて教えte」


「ウルフォース様をご存知ということは…これは何度目の繰り返しですかの…?」


 突然村長が訳のわからない事を聞いてきた。


「は?村長あんた…何言ってんだよ…?」


「おや…?この伝説を知らないのですか…?繰り返す勇者なのに…」


「いや、伝説とかまだ聞いてねぇよ…?」


 そう返答する。

 すると村長は村長の机の引き出しを引き、何かを押して、ゴゴゴという音が、周りから響く。


「伝説はこうじゃ…「勇者は繰り返した。痛み苦しみも全て背負い、この世界を滅ぼさないために。死んでは繰り返した。」という伝説…というより噂じゃがの…」


「なんだ…なら、勇者といった時点で私に、心を許すものは現れないのか…?」


「繰り返すのを知っているから、そうじゃろうの…」


 そう言いながらゴゴゴとなりながら動いていた柱に手をかけ、柱の一部が、現代的な機械音を鳴らし、「ガコン」と開いた。

 そこに入っていたのは、現実世界で言う、「日本刀」であった。


「すまないな。勇者、ウルフォース様については…すべて秘密じゃ」


 そう私に聞こえるように呟きながら、私を日本刀のようなもので切り裂いた。

 一撃で体力が0へと減り、視界が暗くなる。

 暗くなる視界で見えた尊重の口の動きは「たすけて」そう言っていた。

 毎日投稿は無理です!

 書いてて楽しいけど…!

 設定も何も作っていないし、ストーリーも考えないで作ってるから、ほんと…一日じゃかけないよばかぁ!

 ばかばかばーか!ばかー!

 次から、設定を作ります。

 頑張ろう。

 うん。

 いや、今回も少しは作ってるよ?

 元々、魔法とか、スキルとかで無双しながら、日常していく感じのストーリーだったからね?うん。

 だから、ちゃんと、変えて、普通のストーリーにしてるからね!うん!

 ってことでよろしくね。

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