転生してから18年の日常
異世界転生という、謎の出来事に巻き込まれてしまい、村人がお爺ちゃんやお婆ちゃんしかいない田舎の村に転生してロボ・クリエイトという日本語に変えるとロボットを作るという変な名を得て、既に18年程の時が過ぎている。
この異世界は前世で言う所のファンタジー要素が盛り込まれまくり、近くにはスライムなどのモンスターが大量に出てくるのだが
「おーい、ロボ!
そっちにスライムが逃げたぞぉ!」
そう言ったのは、俺が世話になっている狩人のじーさんだが、その言葉の通りにこちらに迫ってきているスライムが襲いかかってくる。
そこで俺は近くに置いてあった爆弾に火をつけると、スライムはその火に焼かれてなくなった。
「それにしても、お前は本当に器用だな。
村では一番ではないか?」
「そうですか、では俺はこれで」
そう俺はじーさんに挨拶し終えると、いつもの場所へと向かった。
「あいつはまたあそこかのぉ」
その言葉が聞こえたが無視して、いつもの場所へと向かう。
「今日はここの部分の作成だな」
俺はいつもの場所へ辿り着くと、そこにあったのは 手足は機械が剥き出しになっており、頭と胴体が木材の装甲を纏っているロボットが座っていた。
「これを作り出したのも、既に10年か」
これは俺がこの世界転生させられた時にもらった特典であるロボットだ。
簡単な作りで大きさも人三人程の大きさだ。
そのロボットと共に装甲の作り方が書かれており、今日まで作っていた。
「後はこの装甲を付けるだけだが、やっぱりあれも作りたいな」
そう言い、俺は最後の部品を作り始めた。
元々はロボットには関係ない装備だが、見た目的にはあった方が似合っている。
「それにしても、相変わらず平和だな」
空には相変わらずカラスが飛んでおり、前の世界ではいなかったグリフィンなども飛んでいた。
「あと少しで、できた!
よし、装甲を付けるとするか」
最後の部品もでき、既に作られた腕や足の装甲を付けて、先程のパーツも加えて、改めて完成したロボットを見てみると我ながら高い完成度に息を飲む。
「まぁ、これの出番はあまりないのが一番だけどな」
俺はそう苦笑いをしながら、村へと戻っていく。