表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

雨上がり

掲載日:2026/05/22

 水たまりに映り込んだ空がこの上なく澄んでいて、幼い頃には上下が逆さまになった足場がぐらつくようなちょっとしたこわさのようなものを感じていたことをぼんやり思い出した。アスファルトの亀裂に染み込んでキラキラと光るその瞬間を心のどこかで待ち望んでいたような気がする。



雨が降って 止んで光って



 それが童謡を思わせる楽曲の情景と同じなんだなと気付いたとき。まだ慣れない場所で、ほっと一息つける場所を見つけたような心境。自己肯定感はあまり高くない方だけど、<わたしもだいぶ、頑張ってるよね>と最近では自分に優しくできるようになってきた。スマホに幾度となく表示されるメッセージ性を漂わせたショート動画に従うなら『何かが変わってゆく』合図なのかも知れない。




そうだ。今日はあのカフェに行ってみよう!



あの日はまだ余裕が無くって、可愛らしいお店だと思ったのに通り過ぎてしまった。調べてみたら『抹茶のティラミス』が絶品なんだって。どんな味なんだろう。



『返信遅れてごめんね。わたしは悠依を応援してるよ。でも悠依は頑張りすぎちゃうから、肩の力が抜けるように一生懸命『念』を送るね!はぁあああ!!(猫の絵文字)』



 そんなタイミングで届く親友からのメッセージ。ちょっとヘンなところは彼女らしい。でも…おかしいななんだか目からちょっと溢れてきちゃった。



『ありがとね。これからわたし、全力で『脱力』してきます!』



あたりに柔らかな風が吹き抜けてゆく。導かれるようにわたしは歩き出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ちょっと頑張り過ぎてつかれちゃったのかな。 雨上がりのキラキラとともに、こころにもキラキラが溢れるといいですね!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ