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夢に落つ

作者: 雨空 雪乃

この世界の片隅に

夢とともに落ちる

架けた橋は外され

取り残された私は


この世界の片隅に

君とともに落ちる

馳せた想いは残り

夢幻(ユメマボロシ)となって去る


この世界の中心に

夢とともにのぼる

私は片隅で眺める

ただ見上げるだけ


この世界の中心に

君はひとりのぼる

馳せた想いと違い

ただ君はあそこ(遠く)


夢に落ちる私は一人

ただ止まる私は一人

遠く見える君の姿に

少し手をのばすだけ


夢にのぼる君は一人

ソラへ走る君は一人

遠く見える私の姿に

少し笑いかけるだけ


見ている私

見ている君

見える景色

見えない色


ただこの雨の夢に落つ

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