裏切り
裏切り
新暦1年3S1白樺11月1日昼
元真はチハヤ国議会の贈った軍資金にアッサリと反抗心をなくしたのだ。
人間は悩んでいる時に贈り物をしてくれる人を裏切れるもんじゃない。
「ルシーちゃん。諦めて惑星Jで王様やりましょうよ」ツバキは交渉。
「ルシーちゃんは敗れます。まず兵力は3千億人。チハヤ国は30兆人」
「100分の1の兵力差で経済力もチハヤ国の税収120ガイですよ」
ヘコバゴンの経済力は戦争で痛めつけられてチハヤ領の70分の1。
勝ち目はないので軍を派遣する前提で空軍に圧力をかけさせたのだ。
「・・・。分かった。軍を解散させて降伏する」ここは機会を伺おう。
「1日では無理だぞ。出来るだけ引き伸ばすからな」
平和的に撤退を引き伸ばし西部戦線でチハヤ国が敗れたら反撃するのか?
「元真さん。チハヤ国に逆らえば100回くらいは勝てるでしょう」
「でも最後の一戦で敗れれば全てを失うよ?それでも逆らうの?」
元真の野心を摘み取れば出世間違いなしだしお金を貢ぐのである。
「でも帝都に出仕はしないぞ。どうせ殺されるに決まっている」
「まあ暗殺しようと考える幹部は多いですが従う意志さえ示せば・・・」
問答無用で斬り捨てることは出来ないので命は助かるだろう。
従う部下を斬ったらチハヤ国に武力と知恵を貸す者がいなくなる。
「調子こいてスミマセンでしたぁ」鏡通信で土下座で謝罪する元真だ。
「もう良いわ。ルシーを追い払ったら南方軍司令官任命する」
「おおっ。別の奴に調略させて降伏させるの止めてほしいんだがなぁ」
命令系統が混乱するし俺は停戦したら良いのか進撃するのか分からん。
「申し訳ない。産業を興してチハヤ国本国に負けない経済大国にする」
でも元真はチハヤ国軍部に警戒されているからルシーを追い払ったら。
間違いなく左遷されて冷や飯食いだなと思うがまあ武勲を建てよう。
狡兎死して走狗烹らると愚痴るなら捨てられない努力をするべきだと。
言ってた人がいたが軍部で冷や飯食いなら文官として出世を目指すのだ。
「チハヤちゃん。贅沢は言わない。どこか辺鄙な田舎に王として封じて」
元真としてはどこに封じられても行政の能力で副宰相に就任目指そう。
「王になりたいの?」
「俺は権力を得て威張り散らしたいんだ?チンピラが何させたと思う?」
「え?」
「股の下をくぐらせたんだぞ。アイツだけは許せん。ぶっ殺す」
何度俺の大剣でぶった切ろうと考えたことか。
「処刑の許可をくれ。アイツだけは俺の手でぶっ殺すのだ」
それで裁判所に許可を貰いチンピラを探し出して白洲に引き出すのだ。
「さて。お前は何で殺されるか分かっているのか?」
「分かっている。殺したければ殺せ」まあそのつもりだがタダでは殺さん。
虐めは隠蔽するのに俺が気に入らん奴拷問にかけて虐めになる訳無いだろ?
「俺を殺せば100人の手下がルシーの手下を殺すぞ?良いのか?」
まあ俺の責任でないことは確かだから好きにすれば良いんじゃないかな。
「何だと?本気だぞ?」バッサリと斬られたのだ。
「ルシーに警戒するように言っておけ」これでルシーも警戒した。
この股くぐりの男は地下牢に幽閉され拷問されることになる。
「ルシーはこの策に引っかかったふりをして反撃してくるでしょうな」
準備万端整えておけばルシー軍を壊滅させられるのだ。
「ルシー軍が反撃してきました。明らかに進軍速度が早い」
何だと?
「元真様。ここでルシー軍を敗れば私の軍で即座にヘコバゴンを奪回」
それで軍を派遣して川をせき止めたのだ。
新暦1年3S1白樺11月2日朝
川を渡ったルシー軍の退路を断ち溺死者多数。
川は氾濫して撤退が不可能になったのだ。
「降伏しましょう。もうルシー軍に勝ち目はありません」
完全に士気は崩壊して残った兵も500万人程度だ。
ここに元真軍が攻めかかり全員が降伏。
ルシーだけは逃亡したが見て見ぬふりをしたのだ。
ここでルシーを捕らえれば狡兎死して走狗烹らるで用済みになった俺は。
チハヤによって処刑されるに決まっているのだ。
でも副宰相にはなりたいから武勲は立てて捨てられないように努力する。
「何故ルシーを逃した?捕えてヘコバゴンを奪還しようと思わなかった?」
「ルシー殺したら俺が用済みになって処刑されるだろう」
いや本国に呼び出して忙殺しようと考えてるのバレてるのかぁ。
「命だけは助けるよ。何なら宇宙放送で約束しても良い」とチハヤだ。
「本当だろうなぁ?30兆人も兵がいるのに俺のような雑魚警戒するか?」
ツバキがヘコバゴン首都に侵攻して大陸からルシー軍を追い払う。
元真はヘコバゴン南に8億石を与えられたのだ。
「経済混乱の責任を取って3500ガイディルスの支払いを命ずる」
これで惑星Jを奪回する余裕がなくなり元真も海軍を増強することにした。
陸での戦いならチハヤ国軍30兆人に勝てるわけがない。
でも海軍は脆弱なので海を超えて戦うのが苦手なのだ。
「今日の儲けは270京ディルス。全く。金貨の価値下がって物価は」
元通りだと食料だけは激安で売ったので飽食の時代であるのだ。
作者外国の文化がよく分からなくて他国に戦争中の国がファーストフード。
ハンバーガーとからしいが、食ってるのみて文句言ったら。
東南アジアの諸国だって屋台で飯食ってるじゃないか?
同じようなもんだと言われたことがあったよなぁ。
俺は料理作らないけど日本は料理は作る国らしいからつい偏見が出るのだ。
料理を作らない人が日々のパンを求めて戦時中でも行列するらしい。
戦時なのに買食いするのが贅沢だと思ったんですよね・・・。
「まっ。チハヤ国では食料だけは激安だよ?食料さえ供給できれば」
革命は大概飢饉で食糧難に苦しむ民衆をインテリが煽って起こるのだ。
飢饉でなく物価高や戦争が原因な革命もあるが飢饉も多いのだ。
だから食料さえ供給できる限り反乱は起こらないのである。
興ったとしても民衆の支持を得られず殆は失敗するのである。
てか革命にしろ反乱にしろ軍部を味方に付けないと成功はしないぞ。
剣で戦ってた時代は鍋の蓋包丁で政府軍と戦えたが今銃の時代だし。
まあそれも3500ガイの借金返済して経済立て直してから考えようと。
取り敢えず富裕層向けに寄付を募り戦争の資金を調達することにした。
軍資金確保の予定です。




