漁夫の利
漁夫の利
新暦1年3S1白樺4月20日朝
チハヤは北部戦線でカマモトの軍を撃破して裏切り者を離散させたのだ。
一度裏切った者は2度3度と裏切る者だし懲罰は与えるつもりなのだが。
「おい。チハヤちゃんの方が優勢みたいだぞ。帰参するか?」
「馬鹿言うな。今降伏したら確実に時給4百円だぞ」と仲間を鼓舞。
しかし最低賃金時給8チハリーのチハヤ国で時給4チハリーって・・・。
そこまで時給下げないと雇いたくないと考える企業がいるのか?
芸能人とかも薄給の人いるみたいだけど給料は支給されるんだろ?
ギャラ1本でバイトしながら暮らしているなら仕事はむしろ重荷である。
番組の収録中はバイトも出来ないから困窮するのだが。
「今戻ってくれば給料だけは月50ディルスを保証しよう」
「騙されるな。今降伏したら必ずお前は殺されるぞ」カマモトも止める。
カマモト軍に無理矢理徴兵された3万の軍に前線に出して後方で酒宴。
人質は取っているので任務を失敗したら処刑するだけだと通告する。
まあ人質作戦で人質殺されると恨みの矛先が被害国の上層部にむくんだ。
「これ以上侵攻するなら人質を処刑するぞ。お前の責任になるんだぞ」
こうまで言われて攻撃したら何を言われるかわからない。
でも流石に要求聞いてやる訳には行かないのは国民も分かってくれる。
「まあこうなるからには和平するしかないのだが」
でも国民を人質に取られたら自己責任では済まないのである。
少なくとも釈放交渉するふりくらいは見せておかないと忠誠度が下がる。
「攻撃しろ。チハヤ国軍を撃ち破るんだ」国内ではせっせと国民を洗脳。
洗脳の終わった国民30万人を要衝に配置して支配力を高めるのだ。
「お兄ちゃん。チハヤちゃんの部下リサ司令官がカマモト軍と交戦」
ガゼルは取り敢えずカマモト軍の支配下の城を次々に落とし財貨を奪う。
「良いの?まだ戦闘準備は整っていない」チキンの数は150機。
カマモト軍の城を守るツンデレ3万機には勝てないだろう。
「大変です。カマモト軍の新型ゴーレムカノンがチキン10機を撃滅」
タダでさえ少ないガゼル軍にとってこの損失はでかいのだ。
しかもチハヤ国本国なら兎も角北部ローブラン王国王国では。
ゴーレムの製造は10日はかかるので訓練が追いつかないのだ。
「30機追加。ですが1戦にて全滅です」チキンは80機に減り。
「さようなら。ガゼルさん。生きて王になって下さい」
チュドーン。
「カノンの腕がぁ。6万ディルスもしたんだぞ~」
カマモトパレスの平気製造部門で開発したカノンとツンデレ。
「ゴン鉄。お前の勇姿は忘れない。戦車隊によりカノンを潰せ」
その時破壊されたチキンから降りたゴン鉄がマシンガン両手に突撃を開始。
カノンの頭部をぶっ飛ばして無双したのだ。
「何故チキンより火力の弱いマシンガンでカノンを潰せるのだ?」
「ヒーローの攻撃は必殺の一撃だけは大ダメージを与えられるのさ」
「お兄ちゃん。あのゴン鉄を見殺しにしたら部下が寝返るよ」
「そうか。全軍突撃~。ゴン鉄を守り抜け~」
この時の決戦によりカマモト軍の兵が3千減り、ゴン鉄は死亡。
カノンだけは回収して兵士の士気が下がったのだ。
「諸君。俺には諸君を束ねる資質がないらしい。寝返っても良いぞ」
先にこう言われると寝返るのも悪いような気がしてくるのだ。
「我々は三度の飯と家に給料に栄誉ある地位をいただければ背きません」
大体俺達は軍人だ。
徴兵されたとは言え軍人が死ぬのが嫌だから寝返るというのはないだろう。
大体カマモトに寝返って厚遇されるとは思えないんだよなぁ。
いきなり爆弾落として惑星Jを寒冷化させるような外道な主だぜ。
「ガゼル王。何とか10日持ち堪えて下さい。敵兵は5万程度です」
北部方面軍10万。
傭兵50万。
東部郡15万で中央軍が8万に膨れ上がっていたのだ。
だが北部方面軍はチハヤ国の新型ゴーレムディールギス+5により押され。
「何だ?普通のディールギスの筈なのに攻撃力が25%アップだと」
「AI搭載型ゴーレムだ。コイツは学習して強くなるぞ」
でもAIは人間に反乱を起こすかも知れないから数は揃えられんのだ。
「心配するな。反乱を起こしたらこの俺エーアイが機能停止してやる」
チハヤ国のコンビニが協力を申し出たがエーアイ将軍はカノンを撃破。
スケルトンを兵に出来るということは自爆攻撃も可能なのである。
AI搭載型でないスケルトンを操ってカミカゼ作戦で押し返すのだ。
「傭兵部隊が全員逃げ出した。アイツラ支払った前金返せ~」
取り敢えず彼らを提供した冒険者ギルドから賠償金を取り立てて。
「大変です。北部方面軍3万がチハヤ国に降伏しました」
漁夫の利狙って南部に侵攻しようと思ってたんだが案外手強いなぁ。
新暦1年3S1白樺5月1日朝
チハヤが膨大な軍資金のうち1ガイディルスを貸してくれたのだ。
10倍返しと言う闇金も真っ青な高利貸しだが王になれば返済できる。
「アイツ金だけは持ってるから貸してくれると有り難いが返済がなぁ」
戦いに勝ち王になるしか返済の当てないじゃないかと思ったのだ。
「じゃあ取り敢えず米作って売ろうぜ。食料だけならこの戦乱の時代」
売れるだろうから松茸とか人参生産して高く売るのだ。
薬効のある人参はチハヤ人参と称され密かに北部ローブラン王国で生産。
「ふふっ。このチハヤ人参で3ガイは返済してみせるぞ」
中央郡を撤退すると見せかけて谷底に誘い込み岩を投げ落とし退路を断ち。
孤立したところを催涙弾を投げ込みガスマスクを装着する前に。
「うげぇ。目が痛い」武器を放り投げて悶える敵兵達である。
「降伏しろ。降伏すれば命だけは助けてやるぞ」チハヤ人参を育てる。
農夫として刑務作業に準ずることを条件に降伏に同意。
促成栽培の要である神の畑でチハヤ人参を育てることになったのだ。
「逃げた3万騎は放っておけ。国内のカマモト派を捕えて刑務作業だ」
捕虜や犯罪者に労働させることは別に違法ではない。
それでチハヤ人参の大量生産に励んだのだがこの国神の国である。
多少のご馳走と金や布をお供えするだけで商売繁盛するなら信者になるよ。
「そんな訳で3ガイでチハヤ人参買わんか?俺も借金返済しないと」
「お前は行商人の俺に3ガイも支払えると本気で思っているのかね?」
いや先物取引ならいけるか?
「2ガイディルスでも良ければ先物取引の証書売りさばいて儲けられる」
先物取引は農家にとっては暮らしに必要な最低限の儲けを保証するだけ。
先物取引で農家が欲を出だしたら投資家は絶対に儲からないのだ。
返済の砦の予定です。




