表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
85/98

第16章 2 コーリャ、シロン、オレグ

 コーリャは、シロンとオレグと共にジナイーダの家に向かっていた。雪が降っている。白い道に、二人分の足跡が残る。

「怖いか?」

 オレグが囁いた。

「少しね」

「俺も緊張してきた」

 二人の目に、家々の窓に飾られたイルミネーションが映る。

「クリスマスだねー」

 気分を紛らわせようとコーリャは呟いた。

「最高のプレゼントになるといいな」

 オレグは不敵に笑った。

 ジナイーダの家の呼び鈴を鳴らすと、彼女自身が扉を開けた。コーリャを見ても彼女は瞬き一つしなかった。

「メリークリスマス」

 コーリャはぎこちなく笑いかけ、手作りの招待状を差し出した。

「君と家族を、僕たちのクリスマスパーティーに招待します」

 彼女は無言で招待状を受け取り、中身を取り出した。

「パーティーは嫌いかな」

 彼女は小さくうなずいた。

「それは、お母さんの友達の赤ちゃんにいたずらをして、怒られたから?」

 ジナイーダは目を細めた。

「わたし、夕食は家で食べるの」

「夕食の後でいいよ。お父さんと一緒に__絶対に来てほしい」

 コーリャに向かって、ジナイーダは嘲笑ともとれる歪んだ笑みを浮かべた。

「父さんに会えるの?」

「ああ。会いたいんだ。姉さん」

 オレグが手を伸ばし、招待状に書かれた住所を指差した。

「俺の家だ。いつでも待ってる。コーリャを親父に会わせたいんだろ?」

「じゃあ、また後でね」

 二人は急いで家を辞した。彼女の家族が出てくる前に。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ